昨季ビルズに敗れた苦い後味を振り払うべく2025年開幕戦に臨むレイブンズ
2025年09月03日(水) 13:24
ボルティモア・レイブンズにとって今シーズンは、2024年シーズンが苦い後味とともに終わりを迎えた地、バッファローから始まる。
現地7日(日)の夜に行われるビルズとの開幕戦について、レイブンズの選手たちはその意味を深く受け止めている。
チームの公式サイトによれば、プロボウル選出経験を持つレフトタックル(LT)ロニー・スタンリーは、「プレーオフでシーズンを終わらされた相手だ。普通の試合とは思えない」と語ったという。
「あの試合の結果には悔いが残る。チームメイトの多くが、今回は勝って帰るために全力を尽くす覚悟でいる」
昨季のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドでは、ビルズが獲得ヤードで劣りながらもレイブンズを27対25で下した。総獲得ヤードでビルズは273、レイブンズは416。勝利を収めたビルズは、プレーオフで総ヤード300未満に抑えられながら、400ヤード以上を許したうえで勝利した、2015年にシアトル・シーホークスをディビジョナルラウンドで下したカロライナ・パンサーズ以来のチームとなった。
レイブンズはプレーオフで自らのミスによって苦い思いを味わった。クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンはインターセプトとファンブルで2度のターンオーバーを犯し、守備陣はランディフェンスで崩壊。ビルズに147ヤードを走られた。試合は、タイトエンド(TE)マーク・アンドリュースが同点を狙った2ポイントコンバージョンを落とす形で幕を閉じている。
当時の映像を見返すことについて、「気分のいいものじゃない」と話すのはディフェンシブタックル(DT)ナムディ・マドゥビーケー。
「良いプレーもあったけど、悪いプレーがすべてをかき消していた。そこのところをしっかり改善しないといけない」
「モチベーションになっているのは間違いない。あれが最後の試合だった。今回、負けた相手と同じ場所で対戦できる。しかも、あの敗戦は自分たちのミスが原因だとみんなが感じている。チーム全体が燃えているよ。あの苦い後味を振り払いたい」
両チームともにポストシーズンで勝ち進むことを目指しているとあって、サンデーナイトの1戦は来年1月に再び実現するかもしれない。プレーオフを含み、ビルズは過去7シーズンで84勝、レイブンズも81勝を積み重ねている。これにより、1999年から2005年にかけてのインディアナポリス・コルツに続き、スーパーボウル進出を果たせないまま7年間で80勝以上を記録した史上2チーム目、3チーム目となっている。
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