ニュース

ジェッツGヴェラタッカーが上半身を負傷、長期離脱の可能性も

2025年09月04日(木) 09:17

ニューヨーク・ジェッツのアライジャ・ヴェラタッカー【Aaron M. Sprecher via AP】

ニューヨーク・ジェッツで最も優秀なオフェンシブラインマン(OL)が2025年シーズン開幕時に出場できないかもしれない。

現地3日(水)、ガード(G)アライジャ・ヴェラタッカーが上半身を負傷し、ケガの状態が深刻な場合は今シーズンの大半を欠場する可能性があると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが状況を知る人物の話をもとに報じた。ヴェラタッカーは現在、さらなる検査を受けている。

第一報を伝えたのは『The Athletic(ジ・アスレチック)』だ。

ヴェラタッカーの負傷はジェッツのオフェンシブラインにとって大打撃となるだろう。ジェッツはライトタックル(RT)アルマンド・メンブーをドラフト1巡目で指名し、ヴェラタッカーの隣でプレーさせる予定だったが、今回のニュースを受けてベテラン選手が新人選手のそばにいない可能性が浮上している。

ヴェラタッカーは自己最高のシーズンとなった昨季に15試合に出場。完全に健康な状態を維持したのは、2021年のルーキーシーズン以来のことだった。しかし、NFL入りした当初からケガの懸念があったヴェラタッカーは、その問題に悩まされ続けている。2022年と2023年の2シーズンで合計22試合を欠場したヴェラタッカーは、2025年にも多くの試合を欠場する可能性が出てきた。

ヴェラタッカーは実力者だが、単純に一貫してフィールドに立ち続けることができない。

今回の負傷はヴェラタッカー本人にとっても非常にタイミングの悪いものとなっている。ヴェラタッカーはキャンプで素晴らしいパフォーマンスを見せ、フリーエージェント(FA)となる2026年を前に初のプロボウル選出を果たす可能性があると報じられていた。また、『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールは来オフシーズンのFA候補の中でヴェラタッカーを8位にランク付けしていたが、今回の負傷で大型契約を獲得する見込みは薄くなっている。

ヴェラタッカーの離脱期間次第だが、ジェッツはオフェンシブラインに関する計画を完全に組み替えるかもしれない。そうなれば、先発センター(C)ジョー・ティップマンがガードとしてプレーし、バックアップCジョシュ・マイヤーズが先発に昇格する可能性がある。

ジェッツはシーズン初戦でピッツバーグ・スティーラーズと対戦する予定だ。スティーラーズのディフェンスには、アウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットやディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワード、ラインバッカー(LB)アレックス・ハイスミスといった主力選手がそろっているが、新人DEデリック・ハーモンは欠場が決まっている。

【RA】