ブロンコスとLBボニートが4年最大178億円の契約延長に合意
2025年09月05日(金) 09:33
NFL屈指の実力を持つ若手パスラッシャーの1人が十分な見返りを得ることになった。
現地4日(木)、デンバー・ブロンコスとラインバッカー(LB)ニック・ボニートが保証額7,000万ドル(約103億8,362万円)で最大1億2,000万ドル(約178億0,050万円)に上る4年の契約延長に合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報道。その後、ボニートの代理人が基本額1億0,600万ドル(約157億2,537万円)を含む契約について正式に発表した。
年平均2,560万ドル(約37億9,744万円)を受け取ることになったボニートは、エッジラッシャーの年平均額ランキングで10位につけている。
25歳のボニートは新人契約の最終年を迎える予定だったが、ブロンコスは2024年にキャリア最高のシーズンを過ごしてプロボウルに選出されたボニートがフリーエージェント(FA)になる前に確保した。
昨季に初めてフルタイムの先発として出場したボニートは、サック数(13.5回)とタックル数(48回)でキャリアハイを更新。ブロンコスが2015年シーズン以来のプレーオフ進出を果たすのに貢献した。
被得点でNFL内3位につけた守備陣に支えられ、ブロンコスは2025年シーズンに向けて勢いを増しており、ボニートはその大きな要因となっている。
2022年NFLドラフト2巡目で指名されたオクラホマ大学出身のボニートは、この3シーズンで47試合に出場し、そのうち20試合で先発を務め、サック23回、タックル92回を記録しているが、真に飛躍を遂げたのは2024年シーズンであり、それがプロボウル選出と今回の契約延長につながった。
サック数でNFL内3位につけたボニートは、クオーターバック(QB)ヒット24回(7位タイ)、タックルフォーロス16回(9位タイ)を記録。インディアナポリス・コルツ戦ではキャリアで初めて71ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを決めた。
ボニートは新時代の“オレンジクラッシュ”ディフェンスの中で孤高の存在となっているわけではない。実際、ブロンコスは昨季に5回以上のサックを記録した選手をリーグ最多の6人抱えており、この1年あまりでコーナーバック(CB)パトリック・サーテイン二世やLBジョナサン・クーパー、ディフェンシブエンド(DE)ザック・アレンとの契約延長を済ませている。しかし、ボニートが成長著しいスター守備選手であり、ブロンコスのパスラッシュを活性化させた存在であることは明らかだ。ボニートは2025年に基本給530万ドル(約7億8,629万円)を受け取る予定で、ブロンコスはチームにとって重要なシーズンを前に、長期にわたって手厚い待遇を与えることにしている。
ブロンコスと新契約を手にしたボニートは現地7日(日)にテネシー・タイタンズとのシーズン初戦に臨む予定だ。
【RA】