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5度のプロボウル選出経歴を持つWRクーパーがレイダース復帰からわずか1週間で引退へ

2025年09月05日(金) 08:46

アマリ・クーパー 【Joe Robbins via AP】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが現地4日(木)に報じたところによると、ラスベガス・レイダースのワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーがチームに対し、これ以上フットボールをプレーする意欲がなく、引退を望んでいると伝えたという。

2015年ドラフト全体4位でレイダースに指名されたクーパーは、約1週間前に再びレイダースと契約し、すべてが始まった場所に戻ってきた。この動きは、喜ばしいホームカミングであると同時に、レイダースWR陣にとって歓迎すべき補強となった。

しかし、トム・ペリセロによれば、レイダースが日曜日に控えるニューイングランド・ペイトリオッツとのシーズン初戦に向けて準備を進める中、クーパーはこの1週間、試合出場に向けた調整に苦戦していたという。

そうして、31歳のクーパーは10シーズンを経て引退するのが最善だと判断した。

オークランドでキャリアを始めたクーパーは、レイダースで52試合に出場してキャッチ225回、3,183ヤード、タッチダウン19回を記録。2018年シーズンの途中にチームが再建を図った一環として、カウボーイズにトレードされた。この再建ではアウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックもシカゴ・ベアーズへ移籍している。

新天地でも調子を崩すことなく活躍したクーパーは、カウボーイズで56試合に出場し、キャッチ292回、3,893ヤード、タッチダウン27回を記録。その後、カウボーイズは2022年にサラリーキャップ削減の一環としてクーパーをクリーブランド・ブラウンズにトレードした。

落ち着いた性格のクーパーは最初の9シーズンを通じて常に安定した成績を残し、1,000ヤード超えを7回達成し、プロボウルに5回選出された。引退が近づいている兆候を見せ始めたのは2024年になってからだ。通常は確実なキャッチを見せるクーパーだが、ブラウンズでの最後の数週間では安定してボールをキャッチすることに苦戦。その後、昨年10月には優勝争いに加わっていたバッファロー・ビルズへトレードされた。

バッファローでは、初めてビルズの一員として出場した試合でタッチダウンキャッチを決めて鮮烈なデビューを飾ったが、それはクーパーが輝きを放った最後の瞬間となった。シーズン終盤には存在感を失い、その後に記録したタッチダウンは1回のみとなっている。

クーパーはキャリア通算でキャッチ711回、1万0,033ヤード、タッチダウン64回を記録した。

【RA】