イーグルス戦での「ひどい」落球は「すべて自分の責任」とカウボーイズWRラム
2025年09月06日(土) 14:14
スターワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムは現地4日(木)に臨んだフィラデルフィア・イーグルス戦でダラス・カウボーイズが逆転するチャンスを逃す原因となった落球について、自らその責任を負った。
チーム公式サイトによると、ラムは24対20で敗れた試合後に「ああ、あれはひどかった」と語り、「他の誰かを責めることはできない。すべて自分の責任だし、それに伴う結果も受け止める。選手として、あんなふうにボールが自分の方にくる瞬間を待っていた。それをものにできなかったのは、ちょっとこたえるな」と続けたという。
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ラムはイーグルス戦で2回の落球を喫したとのこと。しかし、実際には3回とみなすこともできる。ラムにはこの試合最後のカウボーイズの攻撃で、難しいダイビングキャッチに挑戦するチャンスもあった。
ラムのミスは第4クオーターに集中していた。最初のミスは、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットが第3ダウンで中央に投げた鋭いパスがラムの手をすり抜け、ヘルメットに当たったものだ。最後のドライブでは、試合の流れを変える可能性のあるロングパスがフィールド奥でフリーになっていたラムに向かって投げられたが、ここでもボールはラムの手の間をすり抜けた。
カウボーイズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ショッテンハイマーは「シーディー・ラムのことは気にしなくていい」と述べている。
「シーディーは大丈夫だ。本当に素晴らしい選手だ。これはチームとしての敗北であり、責任は私たちにある。フットボールチームとしてどこまでやれるかも理解している。競争は大好きだ。選手たちは全力で戦ってくれたと思う。素晴らしかった。だが、勝つことがすべてであり、今夜は勝てなかった。だから十分とは言えない」
プレスコットもラムのことを責めず、60分間の試合の中でやり直したいと思うプレーは誰にでもあると指摘した。
「長々と話し合う必要はなかった」とプレスコットは話している。
「彼は責任を自覚し、受け入れた。その姿を見て、何も言うことはなくなった。あのプレーだけじゃない。俺にもやり直したいパスがある。でも、これは1試合目だし、彼はああいうプレーを成功させられる選手だ。彼を責めたり、自信を失わせたりすることは絶対にない。いつか必ずああいうプレーを決めてくれるはずだ」
落球が影を落としたものの、ラムは好調なスタートを切ったと言える。第1クオーターには76ヤードを獲得し、合計でターゲット13回、キャッチ7回、110ヤードを記録した。また、ラムはこの試合でキャリア通算500回のレシーブを記録したカウボーイズ史上4人目の選手(ジェイソン・ウィッテン、マイケル・アービン、デズ・ブライアントに続く)にもなっている。
プロボウルに4度選出された経歴を持つラムは「もし俺が今より80倍も強くなって戻ってくるとは思わないなら、それは大間違いだ」とコメント。
「神は人を謙虚にさせる不思議な方法を持っている。俺はちょっと挑発的な態度で試合に臨んでいた。いい教訓になったよ。それに伴う結果はすべて自業自得だ。試合終盤の(落球)は本当につらかった。ああいう瞬間をずっと願ってきたからね。でも、繰り返しになるけど、これは1試合目だ。俺は必ず戻ってくる。あとは他の連中も準備ができていることを願うだけ」
ラムのミスはプレスコットの輝きを曇らせることにもなった。イーグルス戦でのプレスコットのパフォーマンスは実際の成績以上に印象的だったと言えよう。ディフェンスの不十分さを考えると、カウボーイズが2シーズン連続で負け越す事態を避けるには、プレスコットとラムのコンビが結果を出すことが不可欠だ。
【RA】