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ジャイアンツHCダボール、シーズン第2週のカウボーイズ戦もQBウィルソンが先発と明言

2025年09月09日(火) 08:35

ニューヨーク・ジャイアンツのラッセル・ウィルソン 【AP Photo/Stephanie Scarbrough】

ニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは先発クオーターバック(QB)をそのまま起用するつもりだ。

現地8日(月)、ダボールHCがジャイアンツはシーズン第2週の14日(日)に臨むダラス・カウボーイズ戦でラッセル・ウィルソンを先発起用する予定だと報道陣に明かした。

ダボールHCは「試合を経て――あれは感情的でタフな試合だった」と述べ、こう続けている。

「チーム全体として特に良いプレーはできなかったと言えるが、そうした判断、つまり、どのポジションや戦術面の変更についても、冷静に映像を確認してから決めたいと思っている。昨日も言ったように、この試合の責任はラッセル・ウィルソンにあるわけではない。コーチングやプレーを含め、チーム全体でより良い仕事をする必要がある。だが、ラス(ウィルソン)は引き続き先発を務める」

日曜日に21対6でワシントン・コマンダースに敗れたことを受け、ダボールHCがウィルソンの起用を打ち切り、新人のジャクソン・ダートに指揮を託すのではないかという疑問が浮上。ダボールHCは当初、ウィルソンが引き続き先発を務めると述べたものの、ダート起用の可能性を完全には閉ざさなかった。

ダボールHCは日曜日に「ああ、今は試合直後の段階だ。私はラスを信頼している。全体としてもっと良くしなければならない。コーチも選手も、チーム全員がね」とコメント。

この発言をきっかけに、オフェンスが大きく苦戦した1試合を経てジャイアンツがウィルソンをベンチに下げるのではないかという憶測が生まれた。

ベテランQBのウィルソンはパス37回中17回成功(成功率45.9%)、168ヤード、パサーレーティング59.3を記録。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、今回のパス成功率はウィルソンが35回以上のパスを投げた53試合の中で最低の数字だったという。その一方で、ウィルソンはランヤード(44ヤード)でチームトップに立った。

シーズン初戦はジャイアンツにとって良いスタートを切ったとは決して言えない内容だったが、ウィルソンがこの数年を通して一貫性を欠いていたことも事実だ。ダボールHCはシーズンに臨むにあたり、自分が起用したクオーターバックのタイプを知っていたはずだ――あるいは、知っておくべきだったと言えるだろう。

1試合を終えた時点で早くも疑問の声が上がっていることは、ダートが先発するタイミングがすぐに訪れることを示している。ただし、それが実現するのは次のカウボーイズ戦ではない。

【RA】