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ベンガルズHCとして第2週での初勝利を狙うテイラー、「2勝0敗を記録したい」

2025年09月12日(金) 11:13

シンシナティ・ベンガルズのザック・テイラー【AP Photo/David Richard】

オフシーズンが6月から7月へと移り、2025年シーズンにおけるシンシナティ・ベンガルズの展望が語られ始めると、大半の意見は一致していた。

ベンガルズは毎年、シーズン序盤の立ち上がりが悪い。ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーの指揮下ではいつもスロースタートになる。

数字がこの見解を裏づけている。クオーターバック(QB)ジョー・バロウのシーズン第1週と第2週の先発成績はキャリア通算で2勝9敗。7月のキャンプ開始以降、この課題はベンガルズにとって重要な焦点となっていた。

開幕戦でベンガルズは幸先の良いスタートを切った。内容には改善の余地が多々あったものの、ベンガルズはクリーブランド・ブラウンズとの試合を17対16で制し、順位表に勝ち星を刻んだ。ただし、課題も数多く残された試合だった。

現地14日(日)にテイラーHCはベンガルズのヘッドコーチとして初めて2連勝スタートを切る可能性がある。これまで第2週の戦績は0勝5敗で、昨季も2連勝するチャンスを逃している。毎週1勝を積み重ねること以上に、シーズンの出だしはテイラーHCにとって重要な意味を持っていると言えるだろう。

「そう、とにかく2勝0敗を記録したい」とテイラーHCは水曜日に率直に語った。

「このチームに来てからまだ2勝0敗になったことがない。それだけは確かだ」

ベンガルズは敵地でディビジョンライバルを破ったことで今季の目標の1つを達成することができた。今週は2025年レギュラーシーズンで初めて、自分たちのファンに囲まれる本拠地ペイコー・スタジアムでの試合に臨む。ベンガルズは日曜日に同じく第1週で白星を挙げたジャクソンビル・ジャガーズを迎え撃つ。対戦相手に関係なく、地元シンシナティでの試合で良いパフォーマンスを見せることが極めて重要であると、テイラーHCは認識している。

「今年の目標をすべて達成するためには、まずはホームで素晴らしいプレーをしなければならない。選手、コーチ、ファンを含めた全員の総力戦となる」とテイラーHCは述べている。

過去2シーズン連続でプレーオフ進出を逃しているベンガルズにとって、その要因のひとつがスロースタートであることは明白だ。2025年シーズン、指揮を執るテイラーHCには今まで以上のプレッシャーがかかっている。チームはスーパーボウル制覇を狙える陣容が整っていると信じているものの、9月の序盤戦で確実に結果を出せなければ、その道は一層険しくなることも分かっている。

こうした状況を踏まえても、日曜日の試合に勝つというベンガルズの目標は変わらない。

「われわれはとにかくホームで勝利することに集中している。それがディビジョン内でやりたいことすべてを実現するための第一歩になる」とテイラーHCはコメント。

ベンガルズが勝利を挙げれば、少なくとも数時間のあいだ、テイラーHCは特別な達成感に浸ることができるだろう。

【R】