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ダボールHCとの激しいやり取りはターゲット数への不満が原因ではないとジャイアンツWRネイバース

2025年09月12日(金) 12:28

ニューヨーク・ジャイアンツのマリク・ネイバース 【Cooper Neill via AP】

ニューヨーク・ジャイアンツは2025年シーズン初戦で不本意なスタートを切り、ハーフタイムにすら達しないうちに、若手スター選手とヘッドコーチ(HC)の間で激しいやり取りが繰り広げられた。

NFLのフィールドでは感情が高ぶることもある。しかし、そうしたやり取りの当事者たちは、自分たちの様子が何百万もの視聴者に向けて生中継されていることを忘れがちだ。

ジャイアンツがワシントン・コマンダースに21対6で敗れた後、ワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースは注目を浴びることになった。ハイビジョン映像でブライアン・ダボールHCと激しくやり取りする様子が捉えられていたからだ。それを見た人々はすぐに、ネイバースがターゲット数の少なさに不満を持っているのではないかと推測したが、ネイバース本人は水曜日にその見方を否定している。

「ターゲット12回でキャッチ5回だ。こんな終わり方は望んでいなかった」と語ったネイバースはこう続けた。

「俺がボールをもらえなくて怒っているって部分にみんなが注目しているのは分かっている。俺が気にしているのは全然そこじゃない。ターゲットは12回だ。12回もターゲットになっているのに、ボールをもらえないって文句を言う必要はないだろ?」

ネイバースはフィールド上で常に存在するテレビカメラを“もっと意識する必要がある”と認めつつも、カメラに捉えられた様子はシーズン初戦の不甲斐ないプレーや、感情表現に意識を向けていないときの自身の姿によるものだと説明した。

「全体的に、自分のプレー内容の話だ」とネイバースはコメントしている。

「それが原因でフラストレーションを感じていたとは思っていない。すでに言ったように、オフェンスを活性化させようとしていた。みんなを“さあ、やろうじゃないか”って奮い立たせようとしていたんだ。照明がついて、試合も始まっていて、プレーする時が来ていた。それが追いやられて、みんなが俺の態度とかそういうことばかり話していた気がする」

「俺はNBFなの。真顔が不機嫌そうに見えるんだ。それは仕方ないし、それが俺の顔だ。分からないけど、みんなが話しかけてくるとき、いつも同じ顔をしているだろ。知らないけどそれが俺なんだ。もっと笑うべきなんだろうな」

チームがオフェンスで結果を出せば、ネイバースももっと笑顔を見せるだろう。ジャイアンツの苦戦ぶりはコマンダース戦で顕著に表れており、特に、敵陣10ヤードライン以内で7回のプレーを実行した後、最終的に8回目のプレーでフィールドゴールを蹴ることになった場面は象徴的だった。

その一連のプレーは、ネイバースが映像分析を早々にやめてしまうほどひどい内容だった。

「ちょっと見てみたけど、またイライラしてきたから消した。気分が悪くなった」とネイバースは振り返っている。

その後、ダボールHCには、ベテランクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンがもうすぐ先発から外されるのではないかという疑問を抱く報道陣から、シーズン第2週にウィルソンの代わりに新人QBジャクソン・ダートを起用するのかという質問が投げかけられた。ダボールHCは日曜日の時点で明確な回答を避けていたが、月曜日にウィルソンを起用し続けると発表している。

とはいえ、ウィルソンの先発の座が保証されているわけではない。ジャイアンツが再び苦戦すれば、疑問が浮上し、交代を求める圧力も高まるだろう。

流れを断ち切る次のチャンスはシーズン第2週に敵地で臨む、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のライバルであるダラス・カウボーイズとの一戦で訪れる。

ネイバースはAT&Tスタジアムの明るい照明の下では感情を抑えられるかもしれない。現地14日(日)にフィールドで成果をあげられれば、冷静さを保つ助けになるだろう。

【RA】