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イーグルスはチーフス戦でフォルススタートの反則を取られるべきだったとNFLが指摘

2025年09月20日(土) 13:06

フィラデルフィア・イーグルスとカンザスシティ・チーフス

NFLが審判向けの研修動画で、フィラデルフィア・イーグルスがシーズン第2週にカンザスシティ・チーフス戦でタッシュプッシュプレーを使用した際、少なくとも1回はフォルススタートの反則を取られるべきだったと指摘した。

NFL審判トレーニングおよび開発担当副社長のラモン・ジョージは、第4クオーター残り5分34秒、イーグルスが20対10でリードしていた状況で、ライトガード(RG)タイラー・スティーンが第3ダウン残り1ヤードの場面でフォルススタートを犯したにもかかわらず見逃されたと指摘している。イーグルスはスーパーボウルの再戦となったその試合を20対17で制した。

ジョージは「スナップ前にライトガードに動きが見られる。ディフェンス側からも動きがある。これは非常に判定が難しいプレーだ。それは理解している。ディフェンダーがボールを叩こうとする動きもあるが、それ以上にライトガードによるフォルススタートが見られる。こうしたプレーは厳格に判定し、攻撃チームのすべての行為が合法であることを確認し、不正な動きや違反しているラインマンがいれば、フォルススタートとして取り締まる必要がある」と述べている。

『Associated Press(AP通信)』が現地18日(木)夜に入手した、審判およびチームに送付された19分間の動画の中で、ジョージはシーズン最初の2週間での正しい判定や誤った判定について指摘した。

それとは別の審判向けのルール解説動画では、イーグルスのレフトタックル(LT)ジョーダン・メイラタがシーズン第1週のダラス・カウボーイズ戦でホールディングの反則を取られるべきだったとされている。

また、ニューオーリンズ・セインツはアリゾナ・カーディナルスとのシーズン初戦でバックワードパスを落としたことによるファンブルを見逃されていた。

試合残り9分1秒、カーディナルスが20対10とリードしていた場面で、クオーターバック(QB)スペンサー・ラトラーがワイドレシーバー(WR)クリス・オレーブにバックワードパスを投げたが、オレーブはヒットを受けた際にボールを落とした。このパスはインコンプリートと判定され、カーディナルスはビデオ判定を要求しなかった。もし要求していれば、ディフェンダーがボールを拾ったため、敵陣10ヤードライン付近でボールを獲得できていた。とはいえ、この判定ミスは勝敗に影響せず、カーディナルスが20対13で勝利している。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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