全敗でのシーズンスタートもマクダニエルHCを信じるドルフィンズ
2025年09月22日(月) 14:13
マイク・マクダニエル時代が4年目に入り、マイアミ・ドルフィンズは0勝3敗でのスタートを切った。2019年以降で、最も低迷したスタートだ。
そういった苦境にもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)職が危うい状況にあるわけではない。
全敗のスタートを切りつつも、ドルフィンズのオーナーであるスティーブン・ロスはマクダニエルHCに対して忍耐強い姿勢を示していると、現地21日(日)の“NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)”で『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。
ラポポートは“差し迫った”コーチ変更はないとつけ加えている。ロスはマクダニエルHCを気に入っており、このコーチを信じているのに加え、13カ月前に契約を延長したばかりだ。マクダニエルHCにはあと2年の契約が残っており、今季を終えた後も1,800万ドル(約16億6,978万円)を受け取ることになっている。
しかし、クラブハウス内に何らかの展開があれば、マクダニエルHCのステータスも変わるかもしれない。
「ロッカールームに注目しておこう」と言うラポポートは、こうつけ加えた。
「選手たちが突然、彼のためにプレーするのをやめたり、フィールド上で選手たちがコーチを信じていないように見え始めたりしたら、それが変化の引き金になるかもしれない」
最初の3シーズンを通じて、マクダニエルHCは堅実な成功を収めてきた。ドルフィンズは6年間遠ざかっていたプレーオフの舞台に、2022年と2023年に返り咲いている。2年連続でのプレーオフ進出はデイブ・ワンステット時代以来のことだ。とは言え、いずれもワイルドカードで敗退したのに続き、落胆の2024年シーズンが、マクダニエル時代を翳(かげ)りあるものとしている。
今季の初戦でインディアナポリス・コルツに敗れた試合は、ドルフィンズにとって惨澹(さんたん)たるものだった。しかし、シーズン第2週と第3週にはニューイングランド・ペイトリオッツとバッファロー・ビルズに敗れたものの、得点差は合わせて64対48と、復調の兆しを見せている。
次の試合までは少し時間がある。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区の最後のライバルであるニューヨーク・ジェッツとの対戦は、ハードロック・スタジアムを舞台とするシーズン第4週のマンデーナイトフットボールとなっている。
マクダニエルHCは、そのプライムタイムの試合と、それ以降の試合でも、サイドラインに立っていることだろう。
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