NFLはヘルメットの安全性向上を推進し続け、毎シーズン、選手たちにより高性能なヘルメットの選択肢をより多く与えられるようにしている。

2025年シーズンのラインアップには7つの新型ヘルメットが含まれており、いずれもNFLPA（NFL選手会）と毎年共同で実施されている実験室でのテストで“トップパフォーマンス”とカテゴライズされたものだ。このテスト結果はポスターにまとめられ、各クラブや選手に共有されるほか、シーズン中は全チームのロッカールームに掲示される。シーズン開幕前、選手たちはチームの用具管理者と密接に連携し、最適なフィット感、保護性能、快適性を備えたヘルメットを選定している。

実験室でのテスト結果が最近のフィールド上のデータでも実証されているのは特筆すべき点だ。トップパフォーマンスのヘルメットを着用した選手は、性能の劣るヘルメットを着用した選手に比べて脳しんとうの発生率が大幅に低かった。2024年シーズンは、フィールドで使用されるヘルメットの安全性が2021年以降で最も向上した年となり、結果として脳しんとうの発生数はNFL史上最少となった。

“トップパフォーマンス”グループには“非推奨”モデルの代替となる新型ヘルメットが多く含まれている。また、2025年に高評価を受けたヘルメットのほぼすべてが、ヘッドスキャン技術やパッド調整機能といった革新的な技術を用い、フィット感を調整できるようになっている。

NFLがヘルメット技術の進歩を推進し続ける中、選手は現在、10種類のガーディアン・キャップ・オプショナル・ヘルメットが利用可能となっている。これらのヘルメットは、ガーディアンキャップと組み合わせたヘルメットと同等、場合によってはそれ以上の保護性能を提供するもので、ヘルメットを選ぶ選手たちには、安全性のある選択肢がより多く用意されている。ガーディアンキャップ装着が義務付けられているポジションの選手も、練習時にはそれらのヘルメットのいずれかを選んでガーディアンキャップを装着しない選択をすることが可能だ。

NFLは引き続きデータを提供し、NFLPA、各チームのスタッフ、医療専門家、エンジニア、メーカーと連携して、より高性能なヘルメットの開発と選手の安全性向上を推進していく。

【RA】