3連敗を受けて解任を求めるファンの声を気にしていないタイタンズHCキャラハン
2025年09月23日(火) 11:53
シーズン開幕から3週目にして、テネシー・タイタンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンの立場は危うくなっている。
地区ライバルのインディアナポリス・コルツに41対20で大敗し、0勝3敗となったことで、キャラハンHCのヘッドコーチとしての通算成績は3勝17敗となっている。20対6と大差で迎えたハーフタイムには、ホームのファンがロッカールームに向かう選手たちに向かってブーイングを浴びせ、“キャラハンを解雇しろ!”と叫び始める事態となった。
『ESPN』によると、キャラハンHCは試合後に「正直なところ、それはあまり気にしていない」と述べたという。
「私が集中しているのは、チームをできるだけ良い状態にすることだけで、それ以外のことはどうしようもないと思っている。そういうことについては考えていないし、考えられないとも言える。つまり、これだけでも十分に大変なのに、余計なことまで考えても誰のためにもならない。だから、私はただ仕事に打ち込み、できる限りの努力をするだけだ。できる限りの努力を尽くすことがすべてだ」
試合中、『CBS』のカメラは何度もスタンドのファンがキャラハンHC率いるチームに苛立ちを募らせている様子を映し出していた。
短い任期の中で、キャラハンHCは試合中に数多くのミスを犯している。日曜日の試合で最もひどかったのは、第2クオーター終了間際に起きたミスだった。
タイタンズは前半残り46秒、コルツの39ヤード地点で第4ダウン残り1ヤードの場面を迎えていた。コルツが時計を止めるためにタイムアウトを取った後、キャラハンHCはさらにタイムアウトを取り、コルツのオフサイドを誘う試みすら行わなかった。タイタンズは突き進むかフィールドゴールを蹴るかで迷い、この優柔不断さがサイドラインでの混乱を招き、キックを蹴るかどうかがあいまいになった。結果としてタイタンズはディレイオブゲームのペナルティを受け、57ヤードではなく62ヤードのフィールドゴールを試みることとなり、キッカー(K)ジョーイ・スライはそれに失敗した。
キャラハンHCは「その時点ではどうするかまだ決めていなかった」と述べている。
「考えが揺れ動いていて、もう少し時間がほしかった。第4ダウンの攻撃とフィールドゴールで迷った末、その状況では得点を取ることを選んだ。だが、時間内にキックを蹴るというオペレーション面がうまくいかなかった」
その後に攻撃権を得たコルツは、残り34秒で30ヤード前進してフィールドゴールを決め、さらにリードを広げた。タイタンズのコーチ陣は間違いなく、ここでついた6点差を避けられたはずだった。
昨季のミスはクオーターバック(QB)のパフォーマンスが低調であることによってある程度許容されていた。しかし、ドラフト全体1位指名を受け、成長痛を乗り越えながら才能を見せ始めているQBキャメロン・ウォードは、チームで唯一の明るい材料となっている。そうした状況下で、キャラハンHCの判断ミスはより大きく目立っていると言えよう。
疑問となっているのは、オフシーズンにフロントオフィスを一新したチームが2年目のヘッドコーチに対してどれほどの忍耐を示すかという点だ。
ウォードはチームに一貫性を求め、ブーイングを受けたことを気にしていない。
ブーイングについて「それについてはあまり気にしていない」と語ったウォードは「今日の試合に勝てるほど十分なことができていなかった。もし自分がファンでも、同じように腹を立てたと思う。彼らと同じように試合に勝ちたいと思っている。だから、もし彼らがそうするなら、俺たちはロッカールームで結束し、お互いを励まし合い、刺激し合って勝利を目指すしかない」と続けた。
【RA】