トレード候補として複数チームがシーホークスCBウーレンに注目
2025年09月29日(月) 12:49
プロボウル選出歴を持つシアトル・シーホークスのコーナーバック(CB)がトレード市場に出る可能性に、NFLのチームが注目している。
現地28日(日)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが関係者の話として伝えたところによると、複数のチームがシーホークスのCBタリク・ウーレンをトレード期限の11月4日(火)までに獲得可能な候補として注視しているという。
ラポポートによれば、CBデボン・ウィザースプーンが2試合の欠場を経て木曜日のアリゾナ・カーディナルス戦で復帰し、23対20の勝利に貢献したことで、ウーレンの出場機会は今後減少する見通しだという。さらに、ウーレンが新人契約の最終年に入っていることもあり、他チームは獲得可能な選手と見なしているとこのとだ。
ウーレンは2022年のドラフトで5巡目指名を受けてNFL入りし、ルーキーイヤーにリーグ最多タイの6インターセプトを記録してプロボウル選出を果たすなど、鮮烈なデビューを飾った。その後もシーホークスのセカンダリーの主力として起用されてきたが、今季は開幕から精彩を欠いている。
ウーレンはシーズン第1週のサンフランシスコ・49ers戦で、ワイドレシーバー(WR)リッキー・ピアソルへの45ヤードパス、さらにタイトエンド(TE)ジェイク・トンゲスへのタッチダウンパスを立て続けに許した。このドライブによってチームは逆転負けを喫し、ウーレンの先発起用に対する評価が揺らいでいる。
その後も復調の兆しは見られない。日曜日に行われるシーズン第4週の試合を前に、『Pro Football Reference(プロ・フットボール・レファレンス)』によるディフェンスの総合グレードは40.4でコーナーバック158人中151位、カバレッジグレードも40.1で140位と低迷。いずれもこれまでの3シーズンと比べて大きく数字を落としている。加えて、今季すでに犯した反則は6回に上り、キャリア最多まであと3つに迫っている。
もちろん、シーズンはまだ序盤であり、波のあるウーレンには復活を期待できる実績がある。しかしながら、状況によっては11月までに環境を変えることが、本人およびチームにとって最善策となる可能性も否定できない。ウィザースプーンや、最近台頭してきたCBジョシュ・ジョーブらの存在も、シーホークスのそうした決断を後押しする材料となるかもしれない。
とはいえ、現時点で状況は静観されている段階だ。
開幕から3勝1敗のシーホークスにとって、いま重要なのは数週間先の駒の動きではなく、この勢いを維持することにほかならない。
【R】