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アイルランド開催の試合でバイキングスを下してルーニー家に特別な1勝を捧げたスティーラーズ

2025年09月29日(月) 12:55

ピッツバーグ・スティーラーズのアーロン・ロジャース【NFL】

ピッツバーグ・スティーラーズに加わってまだ日が浅いとはいえ、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは、チームのオーナー一族であるルーニー家とエメラルド・アイルことアイルランドとの深いつながりを十分に理解している。

現地28日(日)、アイルランドで初めて開催されたNFLレギュラーシーズンゲームでミネソタ・バイキングスと対戦したスティーラーズは、ルーニー家の想いに応えるべく試合に臨んだ。

ランニングバック(RB)ケニス・ゲインウェルは99ヤードのランと2回のタッチダウンを決め、スティーラーズがクローク・パークでの試合を24対21で制した。ロジャースはワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフへの80ヤードのタッチダウンパスも成功させている。

スティーラーズはリードを守り抜いて3勝1敗とし、バイウイークを迎えることになった。

「この土地に対してルーニー一家が深い愛情を持っていることを知っていたからこそ、彼らのために、いつも以上に勝ちたいと思っていた選手がたくさんいた」とロジャースは語った。

この勝利で、ロジャースは自身初となる海外での勝利を達成。7万4,512人が詰めかけた会場は、明らかにスティーラーズ寄りの雰囲気に包まれており、ルーニー家の里帰りにふさわしい一戦となった。

ロジャースは22回中18回のパスを成功させて200ヤードを獲得し、メットカーフへのタッチダウンパスも記録。メットカーフは5回のキャッチで126ヤードを稼いだ。

ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは「少しばかり余計にエンターテインメント性のある展開になってしまったかもしれないが、それはバイキングスの力によるところが大きい」とコメント。

試合前日の土曜日、トムリンHCは選手たちに向けて、スティーラーズ前会長で故ダニエル・M・ルーニーがどれほどアイルランドを愛していたかを改めて伝えた。ルーニーは2009年から2012年までアメリカの駐アイルランド大使を務めた人物でもある。

「彼が今日、私たちに微笑みかけてくれているのは間違いない。個人的にも、彼のことをずっと思い返していた」とトムリンHCは語った。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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