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再び攻撃不振でQBフラッコ交代の可能性を問われるブラウンズHCステファンスキー

2025年09月29日(月) 13:01

クリーブランド・ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキー【AP Photo/Sue Ogrocki】

クリーブランド・ブラウンズのオフェンスが再び精彩を欠くパフォーマンスを見せた後、ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーはベテランクオーターバック(QB)ジョー・フラッコをベンチに下げ、ルーキーのディロン・ゲイブリエルを起用する可能性について再び質問を受けた。

現地28日(日)、ブラウンズはデトロイト・ライオンズに34対10で完敗。試合後、ステファンスキーHCは次のように語っている。

「オフェンスがここまで苦しんでいれば、そのような質問が出るのは理解している。しかし、いまわれわれが集中すべきポイントはそこではない。攻守両面で結果を出すには、全員がしっかりとプレーし、チーム一丸となって戦わなければならない。現時点ではあまりに多くの部分でうまくいっておらず、それは選手もコーチも含めた全員の責任だ。特定の誰かのせいではない」

フラッコは試合の立ち上がりこそ好調で、最初のシリーズでは5回中5回のパスを成功させ、70ヤードを獲得してタッチダウンに結びつけた。

「最初のドライブでは、相手のマンカバーにうまく対応できた。1対1の勝負に勝てたし、勢いに乗れたと思う」と本人も話している。

だがその後、ライオンズは残りの約50分間で34対3とブラウンズを圧倒。

「強いチームに敵地で勝つために必要なことが、まったくできていなかった。これは1人や2人の問題ではない。選手もコーチも含めて、全員の責任だ」とステファンスキーHCは語った。

1勝3敗のブラウンズは、守備では一定の成果を上げているものの、攻撃が明らかに足を引っ張っている。ここまでの4試合で、1試合平均得点は14点にとどまっている。

この日も、最初のドライブで88ヤードを獲得した後は失速し、残りの時間で稼いだのはわずか161ヤード。フラッコはインターセプトを2回喫し、ファンブルフォーロスも1回。レシーバー陣も度々パスをドロップし、オフェンシブラインも3回のサックを許した。

「全員がミスをしてしまった。その結果、ライオンズにリードを許す展開を作ってしまった」とフラッコは振り返る。

「彼らはリードを奪えば奪うほど強くなる。ターンオーバーによって、相手の得意な展開を助けてしまった」

ゲイブリエルは終盤の時間帯にわずかに出場したが、唯一のパスは失敗に終わっている。

スペシャルチームも振るわず、ワイドレシーバー(WR)カリフ・レイモンドにパントリターンで65ヤードのタッチダウンを許し、スコアは27対10となった。

ただし、ブラウンズのディフェンスは決して悪くなかった。シカゴ・ベアーズとボルティモア・レイブンズに勝利した試合で平均468.5ヤードを記録していたライオンズの攻撃陣を277ヤードに抑え込んでいる。

問題は、フラッコのターンオーバーによってライオンズにブラウンズ陣内から3度の攻撃機会を与えてしまったことだ。結果的にそこから17点を失った。

ステファンスキーHCは「ディフェンスは本当に必死に戦ってくれた。ただ、ターンオーバーで何度も厳しい状況に追い込んでしまった。ディフェンスは勝てるだけのプレーをしていたが、チーム全体として勝ち切ることができなかった」とコメントしている。

しかしながら、ブラウンズで最も評価の高いディフェンス選手は、ステファンスキーHCの見解に同意しなかった。

「どこから攻撃されようと、相手を止めるのが俺たちの仕事だ」とディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットは言う。

「敵陣20ヤードからだろうが、自陣20ヤードからだろうが関係ない。自分たちはビッグプレーを決めなければならなかった」

「今日は十分な働きができなかった。もっとやれたはずだ」


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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