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LBパーソンズに比べてQBプレスコットは「不可欠だった」と話すカウボーイズオーナー

2025年09月30日(火) 13:54

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット 【AP Photo/Jeffrey McWhorter】

現地28日(日)夜に行われたグリーンベイ・パッカーズとの試合が40対40の引き分けに終わった後、ダラス・カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットに契約延長を与え、ラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズにはそうしなかった理由について、率直に語った。

チームの公式サイトによれば、ジョーンズは「とてもシンプルだ。私にとってダックは不可欠で、マイカはそうではなかった。ただの数字の話で、極めて単純なことだ。個人的な感情は一切ない。マイカにはその数字がなかったというだけだ」と説明しているという。

昨年9月、プレスコットは年俸6,000万ドル(約89億1,900万円)の4年契約延長にサインしており、これは現在もNFLで最高額の契約となっている。

一方、今年のオフシーズンにカウボーイズはパーソンズとの契約交渉で行き詰まり、シーズン開幕のわずか1カ月前に彼をグリーンベイ・パッカーズへトレード。見返りとして、1巡目指名権2本とディフェンシブタックル(DT)ケニー・クラークを獲得した。パッカーズは即座にパーソンズと4年総額1億8,600万ドル(約276億4,890万円)の契約延長を結び、年俸4,650万ドル(約69億1,222万円)はクオーターバック以外の選手としてはリーグ最高額となった。

実際のところ、これはプレスコットかパーソンズかという二者択一の問題ではなかった。カウボーイズは望めば両者を残すこともできたが、ジョーンズはパーソンズとの決別を選んだ。今後数年、この判断が双方にどう影響を及ぼすかに注目が集まる。

カウボーイズは試合の大半でパーソンズを抑え込むことに成功した。パーソンズはオーバータイムに0ヤードのサックを記録し、これがパッカーズにとってこの試合唯一のQBサックとなった。また、パーソンズはチーム最多となる7回のQBプレッシャーを挙げているが、そのうち6回は第4クオーターとオーバータイムで記録している。

その一方で、プレスコットはパッカーズの堅守を切り裂いた。40回中31回のパスを成功させて319ヤードを獲得。パスタッチダウン3本、インターセプト0、パサーレーティング124.9に加えて、自らの足でもタッチダウンを決めた。1試合でパス300ヤード超、パスタッチダウン3本以上、インターセプト0、ラッシングタッチダウンを記録したのは、カウボーイズのQBとして史上初の快挙となった。

ジョーンズは、オフェンシブラインに故障者が続出する中でも、チームがパーソンズへの対応をうまくやってくれたことに感謝を示した。

「(パーソンズが)偉大な選手であることは分かっていた。彼との対戦に向けて準備してきたチームの姿勢には満足している。彼に向かってランを仕掛け、実際に対峙した。彼の存在が試合に影響を与えたのは間違いないが、それもまたフットボールだ」とジョーンズは語った。

「この引き分けを良しとするかどうかは別として、自分は自分の立場を受け入れる。パッカーズにはパッカーズの立場がある」

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