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カウボーイズに40点を許して引き分けたことにいら立つパッカーズDEパーソンズ

2025年09月30日(火) 13:50

グリーンベイ・パッカーズのマイカ・パーソンズ【AP Photo/Julio Cortez】

現地28日(日)夜に行われた試合はもどかしい形で終わり、ダラス・カウボーイズとグリーンベイ・パッカーズが40対40で引き分けた。これは、1964年にオークランド・レイダースとニューイングランド・ペイトリオッツが43対43で引き分けて以来、最も高い点数での引き分けとなった。

この結果はパッカーズのディフェンシブエンド(DE)マイカ・パーソンズにとって二重にいら立たしいものとなった。パーソンズにとっては、8月下旬の大型トレードでNFLを揺るがして以来、初めてダラスに戻って臨んだ試合だったからだ。

チーム公式サイトによると、パーソンズは「40点も失うなんて、どこで試合していようが関係ない。自分にとっても、みんなにとっても受け入れられない結果だ。誰かを責めているわけじゃない。ただ、フィールドから出る方法を見つけなきゃいけないのに、今夜はそれがうまくできなかった」と語ったという。

クオーターバック(QB)ダック・プレスコットはパッカーズのセカンダリーを翻弄し、さまざまなミスディレクションプレーを展開して、これまで堅守だったパッカーズ守備陣を突破した。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、カウボーイズのオフェンシブラインは負傷者に悩まされていたにもかかわらず、プレスコットがプレッシャーを受けたのはパス40回中9回のみだったという。ディフェンスが迫る場面でも毎回のように結果を出したプレスコットは、プレッシャーを受けた9回中7回のプレーでボールを前進させ、合計94ヤードとタッチダウン1回を挙げ、パサーレーティングは147.2に達した。

『ESPN』によると、パーソンズはプレスコットについて「今夜の4番(プレスコット)の正確さを見てみろよ。パスを出してからレシーバーに届けるまでのタイミングは完璧だった」と振り返ったという。

「正直、彼はうちのディフェンスよりも良いプレーをしていたと思う。だから、ダックに敬意を表するよ。本人には“映像を見てみろ。君がちゃんとやっていなかったら大変な1日になっていたはずだ。本当に苦しい1日になっていただろうな”って伝えた。彼は最高の試合をしたし、その点については心から称賛する」

パーソンズはチーム最多となる7回のQBプレッシャーを記録し、チームで唯一のサックも決めた。しかし、試合の大部分で目立つことができず、7回のうち6回のQBプレッシャーは第4クオーターと延長戦で記録したものだった。

パッカーズにとって日曜日の試合は今季初めて19点以上と250ヤード以上を相手に許した試合となった。

「ウソはつかない、ムカついている。チーム全体のパフォーマンスにものすごく失望している」とパーソンズは話している。

パッカーズは序盤に13対0とリードを広げたが、カウボーイズがブロックしたエクストラポイントをリターンして2点を奪い、流れを引き寄せた。前半終了間際には、QBジョーダン・ラブのファンブルを契機にタッチダウンを挙げ、16対13と逆転して折り返した。

その後のディフェンスは形骸化し、パッカーズ守備陣は試合の後半にカウボーイズの攻撃をほとんど抑えられず、3回のタッチダウンと延長戦でのフィールドゴールを許した。一方、パッカーズ攻撃陣は後半と延長戦で3回のタッチダウンと2回のフィールドゴールを決めてそれに応戦した。

この試合で最後にパントが蹴られたのは第3クオーターの最初のドライブであり、カウボーイズが残り12分43秒の時点で蹴り出した。

少なくとも敗北を免れたのはオフェンスのおかげだと語ったパーソンズは、次のようにコメントしている。

「ジョーダンにはちゃんと“今日は俺たちを支えてくれてありがとうな”って伝えた。ほら、だからこそ補完的なフットボールをすることがすごく大事なんだ。今日、ジョーダンは本領を発揮していたのに、俺たちが彼を失望させた。ディフェンスとして期待されるレベルに達していなかった」

パーソンズとパッカーズはシーズン第6週にQBジェイク・ブラウニング率いるシンシナティ・ベンガルズを迎え撃つ前に、バイウイークでこの引き分けをじっくりと振り返ることになるだろう。

【RA】