復帰から4試合、コルツがCBザビエン・ハワードをリザーブ/引退リストに
2025年10月02日(木) 11:18
守備コーディネーター(DC)から揺るぎない信頼を寄せられた翌日、コーナーバック(CB)ザビエン・ハワードがキャリアに幕を引いた。
現地1日(水)、インディアナポリス・コルツが32歳のハワードをリザーブ/引退リストにおいている。
このトランザクションが明らかになってからまもなく、ハワードは『Instagram(インスタグラム)』で声明を発表した
「キャリアを通じて、いつもこのスポーツへの愛をもってフットボールをプレーしてきた」とつづったハワードは、こうも述べている。
「NFLにまつわるすべてを楽しんだ。俺を駆り立てたのはこのゲームへの情熱だった。俺をドラフトし、プロフットボールをプレーするチャンスをくれたマイアミ・ドルフィンズを愛し、感謝している。俺に夢を続けさせてくれたコルツには感謝してもしきれないけれど、その夢が変わった」
「俺は神に近づき、導いてくださるよう願った。俺は信仰を持つ人間であり、神が間違うことはないと心の底から信じている。神が私をキャリアの終わりへ導いた。これからは神と自分が優先すべきことを第一としていく」
「2024年に試合から離れている間、子どもたちを学校に連れて行ったり、彼らとなにかやったり、彼らが成長していくのを見守ることに心を奪われた。それまで、家族は常にフットボールの次だった。もうそうしたくはない。だから、今日、俺はナショナル・フットボール・リーグから引退する」
「このスポーツで俺の目的は満たされていた。でも、子どもたちは俺にとって、フットボールより大事。本当に素晴らしいキャリアを送ったし、それが独特な形で終わるとしてもまったく構わない。ようやく家族を第一にできるし、この決断を誇りに思い、ワクワクしている」
ハワードはキャリアの大部分をマイアミで過ごし、ドルフィンズに所属した8シーズンの中でプロボウルに4度、オールプロに2度(ファーストチーム1回、セカンドチーム1回)選ばれた。2024年にはフットボールを離れている。2025年にはコルツの一員としてNFLに戻り、守備コーディネーター(DC)ルー・アナルモの下で先発出場を果たしていた。
しかしながら、ハワードのプレーはコルツ守備陣の中で問題を抱えていた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、相手チームはベテランのハワードを直近のディフェンダーとして20回ターゲットとし、ハワードに対してのパス成功率70%と、ハワードの方向に投じたときのパサーレーティング131.9を引き出したという。こういったターゲットになる中で、ハワードは計183ヤードとタッチダウン2回を相手に許した。ハワードのターゲットEPA(予想被得点)はNFLの全コーナーバックの中で5番目に高い14.3だった。
そういった側面は、コルツがロサンゼルス・ラムズとの接戦を落とした去る日曜日の試合で特に目立っている。ラムズのクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードはハワードの方向に10回パスを投じ、パス7回成功、112ヤード、タッチダウン1回をマークした。
アナルモDCはコルツの抱える問題が“1人の選手”に帰されることはないと主張していたものの、シーズン第4週の試合内容は、ハワードにこのゲームからの引退を決意させるに十分だったようだ。
ハワードはレギュラーシーズンにキャリア通算104試合に出場し、タックル342回、パスディフェンス95回、インターセプト29回(2020年にはリーグトップの10回)、ファンブルフォース4回、サック2回を記録している。コルツはハワードの後任として、メキ・ブラックモンやジョナサン・エドワーズを起用していくだろう。
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