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レイブンズでスーパーボウル制覇を経験した元DLアーサー・ジョーンズが逝去、享年39

2025年10月04日(土) 10:08

アーサー・ジョーンズ【AP Photo/R Brent Smith】

NFLでの最初の4シーズンをボルティモア・レイブンズで過ごし、そこでスーパーボウル制覇も経験した元ディフェンシブラインマン(DL)アーサー・ジョーンズが亡くなった。享年39。

ジョーンズの母校であるシラキュース大学が、現地3日(金)朝にジョーンズが亡くなったと発表している。シラキュース大学とレイブンズは発表時に死因を明らかにしなかった。

レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)エリック・デコスタは「アーサーの存在は、彼と出会ったすべての人にとって贈り物でした。明るい笑顔、周囲に伝わるエネルギー、常に前向きな姿勢によって、彼は周囲の人々を絶えず元気づける存在となっていました」と述べている。

2010年ドラフト5巡目指名を受けたジョーンズは、キャリア通算10回のサックを記録し、そのうち8.5回を2012年と2013年の2シーズンでマークした。レイブンズは2012年シーズンの締めくくりとして、第47回スーパーボウルでサンフランシスコ・49ersに勝利している。

ジョーンズはニューオーリンズのスーパードームで実施されたスーパーボウルで、停電が発生する直前に49ersのQBコリン・キャパニックをサックした。また、この試合ではファンブルリカバリー1回も記録している。

ジョーンズはインディアナポリス・コルツで2年間プレーし、2017年にワシントン・レッドスキンズ(現コマンダース)で最後のシーズンを過ごした。

シラキュース大学でプレーしていたジョーンズは、元UFCヘビー級チャンピオンのジョン・ジョーンズや、シラキュース大学とNFLでディフェンシブエンド(DE)としてプレーし、プロボウルに4度選出され、ニューイングランド・ペイトリオッツでスーパーボウル制覇も経験したチャンドラー・ジョーンズの兄でもある。

アーサー・ジョーンズはインテリアディフェンシブラインマンとしてシラキュース大学史上最多となる38.5回のタックルフォーロスを記録した。また、大学最後の2シーズンではいずれもオール・ビッグ・イーストのファーストチームに選出された。

シラキュース大学のアスレチックディレクターであるジョン・ワイルドハックは「アーサー・ジョーンズは素晴らしい選手であり、それ以上に立派な人でした」と述べ、こう続けている。

「アーサーが現役引退後もフットボールプログラムを支え続けてくれたことは私たちにとって幸運でした。彼はいつも笑顔で励ましの言葉をかけ、多くの学生アスリートに影響を与えてくれました」


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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