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テキサンズ戦での大敗にひどく落胆するレイブンズHCハーボー

2025年10月06日(月) 15:43

ボルティモア・レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボー【AP Photo/Nick Wass】

負傷に苦しみ、守備陣の脆弱さを抱えるボルティモア・レイブンズは、苦戦の中で過去10年でも最も悪いスタートを切っている。

さらに懸念されるのは、レイブンズの主要選手の何名かが戻ってきたときには、もうこのシーズンを取り戻すことが不可能になっている可能性だ。始まる前には、プレーオフで勝ち進むことが期待されていたにもかかわらず。

クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンをはじめとする数名の先発がいない状態で現地5日(日)の試合に臨んだレイブンズは、ヒューストン・テキサンズに圧倒され、44対10という大敗を喫して今季1勝4敗となった。

クオーターバック(QB)クーパー・ラッシュはジャクソンの代役としては力不足であり、戦力が不足しているディフェンスは相手に417ヤード――地上戦での167ヤードを含む――を許している。テキサンズも1勝3敗の状態でやってきたが、やすやすとレイブンズをあしらっており、そのこともまた、ホームの観衆に苦い味を残した。

「自分たちをまとめなきゃ。コーチたちから俺たちにプレーを伝えることはできるけど、俺たちがそれを実行可能じゃなきゃならないんだ」とラインバッカー(LB)カイル・バンノイは話している。

確かに、レイブンズは日曜日に、ベストメンバーの多くがいない状態でプレーしていた。負傷により、ジャクソン、フルバック(FB)パトリック・リカール、オフェンシブタックル(OT)ロニー・スタンリー、LBロクアン・スミス、そしてディフェンシブバック(DB)のカイル・ハミルトンとマーロン・ハンフリーがインアクティブだった。

「われわれがやったよりも、もっといいプレーができるだけの選手がいた」とヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは主張している。

攻撃陣は結果がほぼ決まった状態になるまで、得点を挙げることができなかった。リーグ31位に沈む守備陣は、昨年のクリスマスには31対2で下した相手に徹底的にやられている。今季これまでの敗北で、レイブンズはそれぞれ40点、38点、37点、44点を献上てきした。

ランディフェンスで27位のユニットに対し、テキサンズはキャリー平均5ヤードをマークしている。

ハーボーHCは「このランディフェンスは良くない。今年はずっと、それを修正できていない。それが1番大きい」と語った。

テキサンズは最初の8回のポゼッションで得点した。テキサンズのQBであるC.J.ストラウドはパス27回中23回成功、タッチダウン4回をマークしており、タッチダウンの回数はこれより前の4試合の合計に匹敵する。ストラウドの最後のスコアリングパスで試合が41対10となると、その場に残っていたわずかなファンからは大きなブーイングが起こった。

一方で、攻撃陣も振るわなかったことに変わりない。レイブンズは最初のポゼッションでフィールドゴールにこぎつけたものの、34対3になるまで、追加の得点はなかった。ラッシュはパス20回中14回成功、179ヤード、インターセプト3回に終わっている。

キャリー15回で33ヤードにとどまったRBデリック・ヘンリーからのサポートもほとんど得られなかった。

この以前にレイブンズが1勝4敗のスタートを切ったのは2015年のことだ。この年には5勝11敗でシーズンを終えた。レイブンズは同じようないばらの道を歩まないことを目指している。

「こんなところにいたいとは誰も思わない。だけど、それが今いる位置で、そこから抜け出さなきゃならない」と言うラッシュは「俺たちにはそれができるメンバーがいて、それができるスタッフがいる。それを今やらなきゃいけない。毎週そういうことを言うのが嫌になってきた。もうやらなきゃ」と続けた。

34点差での大敗は、レイブンズがホームで敗北した試合でのワースト記録に並ぶ。2013年、レイブンズは41対7でニューイングランド・ペイトリオッツに敗れていた。

「明らかに、われわれはありとあらゆる部分でやられた。ただ完全に落胆している」とハーボーHCは話している。

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