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カーディナルスHCギャノンがサイドラインで激しく叱責したRBディマーカドに謝罪

2025年10月07日(火) 11:34

アリゾナ・カーディナルスのジョナサン・ギャノンHCとエマリ・ディマーカド【NFL】

アリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンが、現地5日(日)に22対21で敗れたテネシー・タイタンズ戦でランニングバック(RB)エマリ・ディマーカドが致命的かつ不用意なファンブルを喫した後にサイドラインで怒鳴った件について、本人に謝罪したと明かした。

月曜日、ギャノンHCは「正直、今朝起きたときに気分が良くなかった。だから、チームミーティングでその件に触れ、エマリに謝り、チーム全体にも謝罪した。単純に、そのときの感情に身を任せてしまったと伝えた」と述べている。

ディマーカドは第4クオーター序盤に72ヤードのタッチダウンランを決めたかのように見え、カーディナルスのリードは28対6に広がるはずだった。しかし、ディマーカドはゴールラインを越える前にボールを落とし、このプレーはエンドゾーン後方でのファンブルと判定された。これによって、タイタンズは自陣20ヤード地点で攻撃権を得ている。

ファンブルの後、ソーシャルメディアで拡散された動画には、ギャノンHCがディマーカドに向かって怒鳴り、腕を下に振り下ろす様子が映っており、その動作はディマーカドを押したように見えた。

ギャノンHCは「試合中に問題を解決するのが私の仕事だから、感情を安定させて冷静でいることを心がけている。あれは本来の私ではないし、なりたい姿でもない。だから今日、選手たちにはそう伝えた。つまり、完全に私のミスだ」と話している。

タイタンズは最終的に連続で16得点を挙げ、昨季から続いていた10連敗に歯止めをかけた。ギャノンHCはディマーカドが犯したミスに対しては何の処分も科されないと明かしている。

カーディナルス(2勝3敗)は3連敗を喫しており、いずれも試合終了間際のフィールドゴールが敗因となった。『Sportradar(スポーツレーダー)』によると、これはNFL史上初のケースだという。

フィラデルフィア・イーグルスの守備コーディネーター(DC)を2シーズン務めた後、砂漠の地へやって来たギャノンHCは、カーディナルスの指揮官として3シーズン目を迎えている。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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