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ターンオーバー連発で敗れたセインツ戦でのミスを嘆くジャイアンツQBダート

2025年10月07日(火) 13:46

ニューヨーク・ジャイアンツのジャクソン・ダート【AP Photo/Butch Dill】

ニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)ジャクソン・ダートがデビュー戦で白星を挙げたときの輝きはすでに色あせてしまった。

すべてが変わったのは惨敗を喫したニューオーリンズでの一戦だ。QBラッセル・ウィルソンの代わりに先発し、ジャイアンツを待望の勝利に導いた1週間後、ダート率いるジャイアンツはニューオーリンズ・セインツに26対14で敗れ、フィジカル的にもメンタル的にも打ちのめされている。

この試合を象徴するテーマはターンオーバーだ。ジャイアンツは試合開始早々に14対3とリードを広げたにもかかわらず、その後5回も攻撃権を奪われた。一方で逆転の機会をつかんだセインツの反撃は60分間にわたって続いた。

『Associated Press(AP通信)』によると、ダートは「そういうことは無くさなきゃならない。まずはリーダーである自分が率先してやらないと。クオーターバックとして、自分の責任だと受け止めている。ロッカールームではみんなに、俺の責任だ、必ず成長してみせると伝えた」と話したという。

第4クオーター終盤まで勝機が残されていたにもかかわらず、ジャイアンツはターンオーバーの連発で自滅した。事の発端となったのは、ワイドレシーバー(WR)ダリウス・スレイトンが第2クオーターでショートパスをキャッチした直後に喫したファンブルだ。そのプレーでセインツのキッカー(K)ブレイク・グループが52ヤードのフィールドゴールを左に外したことで得たチャンスを無駄にしたジャイアンツは、前半終了間際に相手に得点を許すきっかけを作ってしまった。

そうしたミスは試合後半でも続き、ジャイアンツが16対14とリードを許す中、ダートは左方向へ走った際にファンブルし、ようやく敵陣に足を踏み入れたところでドライブを台無しにした。

ダートは試合後に「単純に手からこぼれ落ちてしまった」と振り返っている。

ミスが本当の意味でジャイアンツを追い詰めたのは第4クオーターだった。ダートが第4ダウンで選手が入り乱れているところへ投げた無謀なパスは、コーナーバック(CB)クール・エイド・マッキンストリーにキャッチされ、キャリア初のインターセプトを喫することになった。その後、ワイドレシーバー(WR)ボー・コリンズがルートを走り切らずに中断したことで再びマッキンスリーにインターセプトを許し、わずかに残されていた逆転勝利の可能性が打ち砕かれている。

最も決定的なターンオーバーを忘れてはならない。19対14で迎えた第4クオーター開始直後に敵陣の深い位置で新人ランニングバック(RB)キャム・スカッテボがディフェンシブタックル(DT)ブライアン・ブレジーにボールを叩き落とされた。そのボールをリカバーしたセーフティ(S)ジョーダン・ハウデンは86ヤードを走り切ってタッチダウンを決めている。

スカッテボは「完璧にボールを叩き落とされた。俺が相手にタッチダウンを許してしまった。背後からボールを落とされて、俺はしっかりボールを持っていなかった」と語った。

ジャイアンツは5回の攻撃をファンブル、ファンブル、ファンブル、インターセプト、インターセプトで終えている。最後のドライブでは敵陣17ヤード地点まで進んだが、第1ダウンを更新できずに攻撃権を失った。

幸い、最後のドライブはターンオーバーにはカウントされないが、5回でも十分に多い。

ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは「ターンオーバーが5対0では、このリーグでは勝てない。それは命取りになる。ほとんどのターンオーバーが50ヤード以上の地点か得点圏内で発生していた」と述べた。

NFLではわずかな差で勝負が決まることを深く理解しているダボールHCは、次の1週間でターンオーバーの連鎖を招いたミスを修正しなければならない。そして、それが良い変化をもたらしてダートを再び軌道に乗せ、今回の惨敗を遠い過去の出来事にすることを願うだろう。

ダートは「勝つことがすべてだ。年齢とか新人であることを言い訳にはしない。クオーターバックには勝利をもたらす責任がある」と語った。

【RA】