レイブンズがLBオウェとドラフト7巡目指名権をチャージャーズにトレード、Sギルマンと5巡目指名権を獲得
2025年10月08日(水) 10:49
負傷者が相次ぐ2チームが守備選手とドラフト指名権を交換することになった。
現地7日(火)、ボルティモア・レイブンズがラインバッカー(LB)オダフェ・オウェと将来のドラフト7巡目指名権をロサンゼルス・チャージャーズに渡す見返りとして、セーフティ(S)アロヒ・ギルマンと2026年ドラフト5巡目指名権を獲得すると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが報じた。
オウェとギルマンはそれぞれ、連敗が続き、多くの負傷者を抱え、ハーボー兄弟が指揮を執るチームへ移籍することになる。
ジョン・ハーボーHC(ヘッドコーチ)率いるレイブンズに2021年ドラフト1巡目で指名されたオウェは、新人契約の5年目オプションでプレーしていた。今シーズン、5試合中2試合しか先発していないオウェは、タックル10回、クオーターバック(QB)ヒット5回を記録した一方で、サックは0回にとどまっていた。レイブンズのディフェンスは1勝4敗のスタートで壊滅的な状況にあり、被得点で最下位、被ヤードで31位に沈んでいる。また、チームのサック数(6回)では30位タイで、不調なオウェがその改善に貢献できていないのは明らかだった。
一方、ジム・ハーボーHC率いるチャージャーズは負傷したアウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックを欠いた状態でプレーしているものの、サック数(14回)でリーグ5位タイにつけている。今後は、2024年にキャリアハイとなる10回のサックを記録した優秀なオウェが、環境の変化で再び調子を取り戻すことが期待されるだろう。
28歳のギルマンは2020年ドラフト6巡目で指名されてから6シーズンにわたってチャージャーズに所属してきた。ギルマンは2023年シーズンから先発を務め、今季も全5試合に先発出場している。
ガラフォロによると、レイブンズではギルマンがスターSカイル・ハミルトンとタッグを組み、信頼できるディープセーフティとして機能することが期待されているという。
チャージャーズは先発セーフティのダーウィン・ジェームズやエライジャ・モルデンと共に、ギルマンの代わりにトニー・ジェファーソン、ケンダル・ウィリアムソン、ジャジール・テイラーのいずれかを起用する可能性が高い。
チャージャーズはシーズン開幕から3連勝した後に2連敗して3勝2敗となっている。一方のレイブンズも3連敗中だ。チャージャーズでは負傷者が相次ぎ、特にオフェンシブライン(ラショーン・スレーター、ジョー・アルト)とランニングバック(RB)陣(オマリオン・ハンプトン、ナージー・ハリス)が大きな打撃を受けている。レイブンズも同様で、QBラマー・ジャクソン、インサイドラインバッカー(ILB)ロクアン・スミス、コーナーバック(CB)マーロン・ハンフリーなど、多くの負傷者を抱えている状況だ。
現地12日(日)にレイブンズはロサンゼルス・ラムズを迎え撃ち、チャージャーズは敵地でマイアミ・ドルフィンズと対戦する。守備陣の編成変更により、両チームの状況は好転するかもしれない。
【RA】