スーパーボウル優勝2度のブランドン・グラハムが引退から復帰、イーグルスと契約へ
2025年10月21日(火) 12:24
7カ月ほどの休止期間を経て、ブランドン・グラハムが戻って来る。
グラハムが引退から復帰し、フィラデルフィア・イーグルスに再び加わると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが報じた。この動きは水曜日に正式なものになると見られる。
2度のスーパーボウルウイナーであり、チームの歴史上、最も長く在籍した選手である37歳のグラハムは、層の薄くなっているイーグルスのディフェンシブラインを助けるべく尽力していくだろう。ラポポートとガラフォロが日曜日に報じたところによれば、グラハムはチームと復帰について話し合ってきたとのことだ。
5勝2敗のイーグルスは7試合を通じてサック11回しか記録しておらず、これはリーグ26位タイの数字となっている。
グラハムは3月に引退し、15シーズンにおよぶNFLキャリアに幕を引いていた。そのキャリアの中で、スーパーボウル出場3回、スーパーボウル優勝2回(イーグルスのスーパーボウル優勝はこの2回のみ)を数え、2020年にはプロボウルにも選ばれている。
15年のキャリアを通して、グラハムはサック76.5回(チーム史上3位)、タックル487回、タックルフォーロス126回、QBヒット153回をマーク。この間、イーグルス史上最多であるレギュラーシーズン206試合に出場してきた。
グラハムが引退したとき、チームは他にも守備選手を失っていた。アウトサイドラインバッカー(OLB)ジョシュ・スウェットとディフェンシブエンド(DE)ミルトン・ウィリアムズがフリーエージェンシーでイーグルスを去っている。
2025年のイーグルスではエッジのノーラン・スミスが故障者リザーブに置かれ、優秀なディフェンシブタックル(DT)であるジェイレン・カーターはかかとの負傷により数試合を欠場。パスラッシャーのアジーズ・オジュラーリは現在、膝の問題を抱えている。
そういった状況にあるイーグルスに、助けの手がやってくる。
7カ月をいわゆる“カウチ”で過ごしてきたグラハムがどれだけの助けになれるかは今後次第だ。昨年、グラハムは上腕三頭筋を断裂しながらも、スーパーボウルまでに復帰してカンザスシティ・チーフスを下すのに貢献している。
スーパーボウル優勝後に引退を表明する前、グラハムはレギュラーシーズンの出場が11試合に限られながらも、タックル20回、サック3.5回をマークしていた。
どうやら、スパイクを脱ぐのはまだ早かったようだ。チーム歴代1位の出場数を誇るグラハムがこれからその記録をさらに伸ばそうとしている今、イーグルスのパスラッシュをどれだけ後押しできるかは、今後数週間で見えてくるだろう。
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