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201ヤード獲得のRBマカフリー率いる49ersがファルコンズに勝利

2025年10月21日(火) 16:19

サンフランシスコ・49ersのクリスチャン・マカフリー【AP Photo/Godofredo A. Vásquez】

サンフランシスコ・49ersは、まるでチーム全体がランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーを中心に組み立てられたような試合を展開した。

現地19日(日)夜に行われた試合で、マカフリーはキャリー24回で129ランヤードとタッチダウン2回を記録。さらにキャッチ7回でこの試合最多となる72レシーブヤードを積み上げ、49ersはアトランタ・ファルコンズを20対10で下した。201スクリメージヤードは、マカフリーにとって実に6年ぶりとなる200ヤード超えの大記録だった。

「これこそが俺たちの毎回の戦略であるべきだ」とレフトタックル(LT)トレント・ウィリアムスはマカフリーへのボール供給について『Associated Press(AP通信)』に語った。

「彼はチームの中でも最高の選手のひとりだ。だから、できる限り多くボールを持たせることが、俺たちにとって一番の方法なんだ」

マカフリーを軸に据えた49ersの戦略は、歴史的な成果を生み出した。過去60年にわたり数々の名選手がフィールドを駆け抜けてきたが、その誰もがこの日のマカフリーのような夜を過ごしたことはなかった。

『OptaStats(オプタ・スタッツ)』によると、マカフリーはランヤードで両チーム全選手の合計を上回り、レシーブヤードでも全選手の中でトップに立ち、さらに相手チーム全体より多くの得点を挙げたという。スーパーボウル時代に入って以降、同じ試合でこれらすべてを成し遂げた選手は他にいない。

負傷者が続出している49ersにとって、この日のマカフリーのようにボールに触れるたびにビッグゲインを重ねる止められない存在の活躍は大きな救いとなった。オフェンスではクオーターバック(QB)ブロック・パーディーとワイドレシーバー(WR)リッキー・ピアソルを欠き、守備ではディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサやミドルラインバッカー(MLB)フレッド・ワーナーといった主力がシーズン絶望の重傷を負うなど、両ユニットに多数の負傷者を抱える中でも、マカフリーの圧倒的なパフォーマンスがチームを勝利へ導いた。

マカフリーが日曜日のような勢いを見せる時、49ersは多くのケガ人を抱えていても苦境を乗り越えられる。

「彼の存在は本当に大きい」とヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは語った。

「これまで一緒にやってきた中で最も安定した選手だ。彼がいることでチームはリズムを保てる。ランプレーでは常にヤードを稼ぎ、それ以上の成果を出してくれるし、パスゲームでの貢献もすばらしい。彼にボールを投げてキャッチできないなんてことはめったにない」

マカフリーがこの日キャリア屈指のランパフォーマンスを見せたのも、タイトエンド(TE)ジョージ・キトルが復帰したことと無関係ではない。キトルが加わることで、ランブロッキングの2層目が強化され、これまで見られなかったスペースが生まれた。

「彼がいると試合がまったく別物になる」とマカフリーはキトルについてコメント。

「彼自身のスタッツが伸びない試合でも、相手の注意を引きつけることでチーム全体に多くのチャンスを生み出してくれる」

多くの負傷者を抱えながらも5勝2敗を記録している49ersは、サンクスギビングに向けて勢いを増している。シャナハンHC率いるチームは、ケガによってペースを乱されることのない強さを何度も示してきた。

マカフリーが健康を維持し続ける限り、49ersはこれからも勝利を積み重ねていけるだろう。

【R】