グレンHCを支持し、0勝7敗の責任はQBのプレーにあるとジェッツオーナー
2025年10月22日(水) 10:08
ニューヨーク・ジェッツのオーナーであるウッディ・ジョンソンは、シーズン開幕から7連敗を喫したにもかかわらず、就任1年目のヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンへの信頼を失っていない。
ジョンソンは現地21日(火)にニューヨークで開催された秋季リーグミーティングで「私はアーロンを信じている」と述べた。
「1996年から彼を知っている。ファンだったんだ。今もずっと応援している。彼がチームをどうまとめるかを見てきた。もし私が選手だったら、彼に従うだろう。尊敬に値する存在だからだ。ウソも、裏の意図もない。彼が言うことはすべて真実だ。選手たちが真実を知らされず、わけのわからないことを聞かされることは往々にしてある」
ジェッツは2025年シーズンで唯一、未勝利のチームとなっている。ジェッツがシーズン開幕から7連敗を喫したのは1996年と2020年に続き、これで3度目だ。
ジョンソンはグレンHCが迷走するジェッツを立て直すことに他の人よりも“希望を持っている”と語ったが、クオーターバック(QB)のプレーについては問題視している。
グレンHCについて「彼は一部を建て直しつつある」と語ったジョンソンは、こう続けた。
「分かるだろう。クオーターバックが今のようなレーティングでは厳しい。能力はあるが、何かがうまくかみ合っていない。だが、このリーグで同じようなクオーターバックを抱えていたら、どのヘッドコーチでも似たような結果になるだろう。そのポジションでは安定したプレーが求められる。私たちもそれを目指していくつもりだ」
ジェッツはシーズン第7週のハーフタイムにQBジャスティン・フィールズをベンチに下げてタイロッド・テイラーを起用したが、結果は変わらず、カロライナ・パンサーズに13対6で敗れた。
フィールズはシーズン第1週に好調なスタートを切ったものの、その後は大きく苦戦し、簡単なプレーを決められず、ポケット内で動揺する様子も見せている。先発した6試合では、パス成功率63.7%、845ヤード、タッチダウン4回、インターセプト0回という記録を残した。
一方のテイラーは、より効率的なパサーではあるものの、日曜日の試合ではロングパスに苦戦し、オープンになっているワイドレシーバー(WR)へのパスが届かない場面が何度かあった上に、2回のインターセプトを喫した。
「ディフェンスとスペシャルチームは良くなっていると思う」とジョンソンは話している。
「ディフェンスはかなり良い。単純にパスを決められれば良くなるはず。パスを成功させなければならない」
この発言からはテイラーの先発起用を支持していることがうかがえるが、ジョンソンは最終的な判断はグレンHC次第だと述べている。グレンHCはシーズン第8週の先発QBをまだ発表していない。今年のQB状況がどうなろうと、ジェッツが長年探し続けてきたフランチャイズQBが現在のロースターにいないことは明らかだ。
オーナーはクオーターバックのプレーに頭を悩ませている様子だが、前半終了時の対応ミスなどいくつかコーチング上の失敗があったにもかかわらず、グレンHCへの信頼は揺らいでいない。
ジョンソンは「毎日彼にハグをしている。本当に。“信念を貫け”と言っているんだ」と語った。
【RA】