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シーズン第7週の劇的な勝利を受けてジェッツ戦でも勝ちたいと意気込むベンガルズ

2025年10月24日(金) 12:18

シンシナティ・ベンガルズのジョー・フラッコとザック・テイラー【AP Photo/Jeff Dean】

クオーターバック(QB)ジョー・フラッコはシンシナティ・ベンガルズの一員として初めて先発を務めるまでに、ベンガルズのオフェンスを学ぶ時間がわずかしかなかった。しかし、ベテランのフラッコは丸一週間の準備期間を経て十分に戦術を習得し、現地16日(木)夜に臨んだ試合では大きな活躍を見せ、ピッツバーグ・スティーラーズを33対31で下すのに貢献した。

スーパーボウル制覇を経験したことがあるフラッコにとって、前回がショートウイークだったことは結果的に好都合だったようだ。

チーム公式サイトによると、フラッコは水曜日に、通常より試合間隔があいたことについて「今週末は息をつくことができてよかった」と語ったという。

「練習場には出ていたけど、あんまりそこにいた気はしない。月曜や火曜の通常のリズムに戻り、水曜に実際に練習場に出て準備が整っていると感じられるのは良いことだ」

フラッコが最小限の準備時間で結果を出したことを踏まえると、今後の対戦相手はベンガルズ戦に向けて自分たちの戦略立案の重要性をより強く意識することになるだろう。その最初の相手となるのは、NFLで唯一未勝利のニューヨーク・ジェッツだ。

そのような低調な相手を軽視するチームもあるかもしれないが、ベンガルズは違う。彼らは10月に戦うチャンスを得るためだけにわざわざ40歳のクオーターバックをトレードで獲得せざるを得なかったチームだ。前回の劇的な勝利を経て、ベンガルズ(3勝4敗)は新たな目標を掲げている。それは、できるだけ早く試合の主導権を握ることだ。

ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは水曜日に「勝利した3試合はすべて、何とかして勝ち切った試合だった。序盤からリードを広げて14点差をキープする、というような内容ではなかった。そういう試合をいつかしたいと思っている」と述べた。

「しかし、何とか勝つ方法を模索せざるを得なかった経験もまた良い要素だ。そこからさらに成長していく必要がある。試合終盤に勝つ方法を見出せるのは、素晴らしい資質だ」

「これからは序盤にリードを築き、しっかりと堅実にプレーして相手を封じ込め、より大差で勝つことに集中しなければならない」

フラッコがスティーラーズ戦で342ヤード、タッチダウン3回を記録して注目を集めた一方で、もう1人のベンガルズの選手も脚光を浴びている。それは、2023年ドラフト2巡目指名を受けたミシガン大学出身のコーナーバック(CB)DJ ターナー二世だ。絶好のタイミングで頭角を現しつつあるターナー二世は、チームメイトのセーフティ(S)ジョーダン・バトルが自信を持って“リーグ屈指のコーナーバック”と評するほど、目覚ましい活躍を見せている。

ジェッツは0勝7敗と振るわないものの、NFLで最も有望な若手ワイドレシーバー(WR)の1人であるギャレット・ウィルソン擁しているため、ターナー二世は全力を尽くす必要があるだろう。幸いなことに、ターナー二世はジャマール・チェイスやティー・ヒギンズといったレシーバーを擁するチームでプレーしてきたため、優秀なレシーバーをカバーする経験を豊富に持っている。

その練習の成果は現れているようだ。ターナー二世本人が誇示することはないかもしれないが、チームメイトたちはためらうことなくターナー二世を称賛している。

CBジョシュ・ニュートンはターナー二世について「“お前、自分がリーグ屈指の選手だって分かっているだろ?”って言ったんだ。彼は単に“分かっているさ”って感じで受け止めていた。それが正しい受け止め方だ」と語った。

重要な勝利を収めることで、一夜にしてチームの雰囲気が変わってしまうのは驚くべきことだ。ベンガルズはフラッコやターナーといった選手の活躍に支えられ、新たな希望に包まれている。

ベンガルズが日曜日に臨むジェッツ戦で連勝を達成するには、2人とそれ以上の活躍が必要になるだろう。

【RA】