引退は「パッカーズの一員として」迎える意向のスティーラーズQBロジャース
2025年10月24日(金) 13:41
アーロン・ロジャースは輝かしいキャリアの中で初めてグリーンベイ・パッカーズと対戦する数日前に、引退する時が来れば、パッカーズの一員として引退するつもりだと明言した。
ピッツバーグ・スティーラーズの先発クオーターバック(QB)であるロジャースは今夏、2025年シーズンが現役最後のシーズンになると“ほぼ確信”していると明かしている。本当にそうなる場合、ロジャースは形式的にパッカーズの一員となってから引退するつもりのようだ。
『ESPN』のロブ・デモフスキーによると、ロジャースはグリーンベイ時代について「俺は18年間そこにいた」と振り返ったという。
「引退のタイミングがいつであろうと、キャリアの大半を過ごした場所はあそこだ。パッカーズの一員として引退し、その後は様子を見るつもりだ。あの組織と過ごした時間には深い愛情を抱いている。今週は雪辱戦になるのかって聞かれるけど、何に復讐すればいいんだ? 彼らにはたくさん稼がせてもらったし、俺はあそこで成長し、人生で最高の時間を過ごした。あの組織に対しては愛しかない」
NFLでの21シーズン目を過ごしているロジャースにとって、スティーラーズはキャリアで3つ目の所属先だ。グリーンベイでの18年間を経て、ロジャースはニューヨーク・ジェッツにトレードされ、そこに2シーズン在籍した。とはいえ、2023年シーズンは初戦でアキレス腱(けん)を断裂し、その後の試合をすべて欠場している。今季開幕前にスティーラーズと契約したロジャースは、ここまでチームを4勝2敗に導いており、パス成功率68.6%、1,270パスヤード、タッチダウン14回、インターセプト5回を記録してきた。
しかし、ロジャースがパッカーズで全盛期を迎えたことは間違いない。そこではスーパーボウル制覇を果たし、プロボウルに10回選出され、AP通信NFL最優秀選手賞にも4度輝いた。
ジェッツへのトレードが決まる前、ロジャースとパッカーズの関係は決して円満とは言えないものだった。しかし、41歳のロジャースは日曜日の試合を“雪辱戦”と見なすつもりはまったくないと強調している。
ロジャースが現時点で引退の計画に言及したのは意外だと言えるが、パッカーズの一員として引退したいと考えていること自体は、さほど驚きではない。
2005年NFLドラフトの全体24位でパッカーズに指名されたロジャースは、資格を得る初年度に殿堂入りすることが確実なキャリアを歩んできた。ロジャースがスティーラーズでどれほど成功を収めようと、すべてが始まった場所でキャリアを終えたいと考えるのは、当然のことだと言えよう。
ロジャースは2005年から2022年までパッカーズでプレーしたことについて「あのグループは長い間、本当に結束が強かった」と振り返った。
「ほとんどの仲間より長く在籍したけど、楽しかった。だからこそ、あの時代は本当に良かったと思うんだ。人生における素晴らしいもののほとんどは、フットボールキャリアのおかげで得られたからね。俺のフットボールキャリアはグリーンベイで始まり、いつかグリーンベイで終わる。あそこでの思い出や、今でも付き合いがある素晴らしい友だちのことを心から愛している」
【RA】



































