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QBダートはイーグルス戦で“アンチ”に向き合うことになるとジャイアンツWRスレイトン

2025年10月24日(金) 15:35

ニューヨーク・ジャイアンツのジャクソン・ダート【Aaron M. Sprecher via AP】

ニューヨーク・ジャイアンツの新人クオーターバック(QB)ジャクソン・ダートはシーズン第6週に、地区ライバルのフィラデルフィア・イーグルスの目の敵となる最初の機会をものにし、チームを番狂わせの勝利に導いた。

そのわずか2週間後、ダートは最も好ましく思っていない場所へ向かうことになった。ジャイアンツに最も長く在籍しているチームメイトは、現地26日(日)に“兄弟愛の街”として知られるフィラデルフィアでダートに何が待ち受けているかを知っている。

ジャイアンツのベテランワイドレシーバー(WR)ダリウス・スレイトンは「これまでアンチがいなかったとしても、やつらがどこにいたのか思い知ることになるだろう。彼はもうすぐそいつら全員と向き合うことになる」と語った。

ミシシッピ大学で長年カレッジフットボールを経験してきたダートにとって、敵対的な環境に身を置くのは珍しいことではない。しかし、今回は少し事情が異なり、ベテランチームメイトの助言やサポートが必要になるほか、メンタル面の強さも求められるだろう。

ダートは先発した4試合を通じて、NFLの過酷さに対応する力が十分にあることを示してきた。先発としてチームを2勝2敗に導いてきたダートの成績は、パス成功率60.2%、タッチダウン7回に対してインターセプト3回、パサーレーティング89.3となっている。また、ランでも178ヤードを稼ぎ、3回のタッチダウンを記録してきた。ロサンゼルス・チャージャーズ、イーグルス、デンバー・ブロンコスという強豪チームとの対戦でも、圧倒されることなく活躍を見せている。

とはいえ、リンカーン・フィナンシャル・フィールドの敵対的な環境はまったく別物だ。

『The New York Post(ニューヨーク・ポスト)』によると、タイトエンド(TE)ダニエル・ベリンジャーは「ロッカールームでは仲間との結束を強め、1つの集団としてしっかりまとまっておく必要がある。あのチームとファンはサイドラインで容赦がないからな。彼には“よく聞け、自分とチームに集中しろ、結束を保て。外の雑音は気にするな”と言うつもり」と語ったという。

4月にドラフト1巡目でダートを指名するずっと前から多くの雑音を耳にしてきたジャイアンツだが、先発QBをラッセル・ウィルソンからダートに切り替えてからは、そのほとんどを無視している。前回の勝利を自慢できる権利を手に入れていることもあり、フィラデルフィアで待ち受ける敵意はさらに強まっているだろう。

幸いにも、ダートはこの挑戦に対応できる素質を持っているようだ。ダートは普段から自信に満ちた選手であり、成績もそれに見合っている。レギュラーシーズンで2回組まれている地区ライバルのイーグルスとの対戦でどちらも勝利をもたらすことができれば、ダートはニューヨークで英雄となるだろう。

新人のダートは日曜日に勝利を収め、始まったばかりのNFLキャリアに、記憶に残る新たなエピソードを加えることを目指している。

【RA】