バイキングスQBウェンツが左肩の手術でシーズン終了に
2025年10月28日(火) 09:54
ミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツは足首のケガで離脱しているJ.J.マッカーシーの代わりに5試合に先発し、2勝を挙げてきたが、リリーフとしての役割を終えようとしている。
現地27日(月)、ウェンツが左肩の手術を受けて2025年シーズンの残り試合を欠場する見込みだと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが情報筋の話をもとに報じた。
その後、バイキングスは月曜日のうちにウェンツを故障者リザーブ(IR)に登録。
先週木曜日に敗れたロサンゼルス・チャージャーズ戦では、分厚いショルダーハーネスを着用しながらプレーしていたウェンツが痛みで顔を歪める場面が何度かあった。パス攻撃で苦戦したウェンツは、パス27回中15回成功で144ヤード、タッチダウン1回を記録した一方で、インターセプト1回、サック5回を喫している。
ウェンツはシーズン第5週にロンドンで勝利したクリーブランド・ブラウンズ戦で、左肩を負傷して一時的に試合を離れてから、ずっとそのケガを抱えながらプレーしていた。ラポポートによると、ウェンツはロンドンでの試合中に肩の脱臼に見舞われ、関節唇を断裂するとともに関節窩(かんせつか)を骨折していたという。
ウェンツの離脱はQBのデプスチャートに打撃を与えるが、マッカーシーは待望の復帰に向けて準備が整っているようだ。
バイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは先週、練習に復帰したマッカーシーについて、まだフィールド復帰の準備は整っていないが、シーズン第8週の試合が日曜日に行われていれば先発できたかもしれないと報道陣に語っていた。
バイキングスは今週日曜日に敵地でデトロイト・ライオンズと対戦する。
ウェンツがシーズン第5週と第8週に一時離脱した際に合計7回のスナップに参加したQBマックス・ブロスマーが、今後はマッカーシーの控えになると見られている。
シーズン第3週にマッカーシーの後任として司令塔を任されたウェンツは、最初の3試合で2勝を挙げ、強豪がひしめくNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区でチームを踏みとどまらせていた。しかし、直近2試合で連敗を喫したため、バイキングスは3勝4敗の成績で地区内最下位に沈んでいる。
ウェンツは1,216パスヤード、タッチダウン6回、インターセプト5回、パサーレーティング85.8という成績でキャリア10シーズン目を終えた。
バイキングスは8月、バックアップQBサム・ハウエルをフィラデルフィア・イーグルスにトレードした後にウェンツと1年契約を締結。32歳のウェンツがリリーフとして堅実なプレーを見せたことで、マッカーシーは焦らずに回復に専念できた。ウェンツは一時的にチームの状況を改善し、先発起用を続けるべきかもしれないという議論も引き起こしたが、結局は手術を受けてシーズンを終えることになった。
【RA】



































