ニュース

216ヤード獲得のビルズRBクックがパンサーズを圧倒

2025年10月28日(火) 12:16

バッファロー・ビルズのジェームス・クック【AP Photo/Jacob Kupferman】

バッファロー・ビルズはランニングバック(RB)ジェームズ・クックの爆発的な走りに導かれ、カロライナ・パンサーズに40対9で大勝した。クックは19回のキャリーで216ヤードを走り、タッチダウン2回を挙げる活躍を見せた。

現MVPのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンは現地26日(日)に「ジェームズ・クックがいるなら、彼にクック(料理)させるだけだ」と『The Associated Press(AP通信)』に話している。

その言葉通り、ビルズはクックに厨房を任せた。ボールを持つたびにビッグゲインを重ねたクックの勢いは止まることなく、流れを変えた64ヤードのタッチダウンランに加え、勝負を決定づけた21ヤードの得点も見事だった。その間にもクックは8ヤード、9ヤード、10ヤードと軽々と走り抜け、この日チームが記録したファーストダウン23回のうち12回がランプレーによるものだった。

試合序盤から、クックが特別な一日を迎えることは明らかだった。

「今週は立ち上がりを早くして、チームとしてのアイデンティティを確立することを意識していた」とクックは振り返る。

「その部分は序盤からしっかりできたと思う」

攻撃コーディネーター(OC)のジョー・ブレイディは、これまで試合中にクックを十分に使わない場面が多かった。日曜日の試合でも序盤はその気配があったが、やがてビルズはシェフに料理を任せる判断を下した。

オフェンシブラインも見事な働きを見せ、ルートを次々と切り開いた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、クックがシーズン第8週で記録した接触前の141ラッシングヤードは、今季における1試合最多記録だという。

「ジョーは“自分たちの得意なことをやるだけだ”と言っていたんだ」とオフェンシブタックル(OT)ディオン・ドーキンスは話している。

「トスプレーでも、インサイドゾーンでも、アウトサイドゾーンでも、ギャップスキームでも、どんなプレーがコールされても、俺たちの仕事はブロックすること。それができる仲間がそろっていることを誇りに思う」

「クックは完全に波に乗っていたし、ジョシュもリズムをつかんでいた。プレーコーラーもオフェンシブラインも同じテンポで動けていて、ユニット全体が良いリズムにあるときは、必ず良い結果が出るんだ」

クックが積み上げた216ラッシングヤードは、ビルズの選手としては殿堂入りを果たしているO.J.シンプソンが1976年シーズン第12週で記録した273ヤード以来の最多。1キャリー当たり平均11.4ヤードは、2018年シーズン第14週のデリック・ヘンリー以来、1試合に少なくとも15回のキャリーを記録したRBとしては最高記録となった。

さらにクックは、20回未満のキャリーで215ヤード以上およびラッシングタッチダウン2回以上を記録したNFL史上4人目の選手となった。これまでにこの偉業を達成したのは、ヘンリー、ボビー・ミッチェル、そしてボー・ジャクソンの3人のみ。

「まだ走れそうだよ。ほとんどヒットされた感覚がないんだ」とクックは勝利後にコメントしている。

【R】