DEジョーンズの不振指摘を一蹴するチーフスHCリード、「全員がレベルを上げるべき」
2025年11月13日(木) 13:33
カンザスシティ・チーフスのスターディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズは、今季ここまで9試合でサック2回にとどまり、本来の圧倒的な存在感を発揮できていない。
今週、ジョーンズの成績が伸びていないという見方について問われたヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは、ディフェンシブライン全体の改善が必要だと語った。
チームの公式サイトによると、リードHCは現地10日(月)に「全員がレベルを上げるべきなのは明らかだ」と述べたという。
「クリスは毎日良くなろうと取り組んでいる。それこそが彼を特別な選手にしてきた。相手が最も警戒するのは彼であり、必ずダブルチームの標的になる。これから先、結果はついてくる。重要なのは、変わらず安定したプレーを積み重ね、努力を続けることだ」
ジョーンズは今もリーグ屈指のパスラッシャーとして評価の高いフロントラインの要だ。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、今季のクイックプレッシャー(2.5秒以内)は9回で、ディフェンシブタックルの中で6位タイだという。ただ、オールプロのファーストチームに3度選ばれた実績を誇るジョーンズのこれまでの圧倒的な影響力と比べると、物足りなさが残る。
ここ数週間はその停滞が顕著だ。チーフスの直近3試合でジョーンズが記録したQBプレッシャーはわずか2回、サックは1回。この3試合ではクイックプレッシャーは0回となっている。ダブルチーム率は36.3%で、ディフェンシブタックル全体としては平均的な水準と言える。ジェフリー・シモンズ(45.1%)、ディフォレスト・バックナー(48.7%)、ジェイレン・カーター(42.4%)、デクスター・ローレンス(60.1%)といったトップクラスのDTと比較すると、明らかに低い割合だ。
チーフスはトレード期限までにディフェンシブラインの補強を行わず、シーズン中の動きといえば先月のDTマイク・ペンネルとの契約のみ。5勝4敗のチーフスは、シーズン終盤に向けてジョーンズが再び勢いを取り戻すことを期待している。
ディフェンス自体は依然として堅く、フィジカルなセカンダリーと守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニョーロの多彩なブリッツが持ち味だ。しかし、バイウィーク明けに立ちはだかるのはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区首位のデンバー・ブロンコス(8勝2敗)。ポストシーズンで再び勝ち上がるためには、ジョーンズがこれまで以上に支配力を発揮する必要がある。
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