ジェッツCBボイドがマンハッタンでの銃撃事件で重傷
2025年11月17日(月) 12:54
ニューヨーク・ジェッツのコーナーバック(CB)でスペシャルチームの主力でもあるクリス・ボイドが、現地16日(日)未明にマンハッタン中心部で発生した銃撃事件により重傷を負ったと、エリック・アダムス市長の事務所が発表した。
ニューヨーク市警によると、銃撃は東部時間午前2時過ぎ、ウェスト38丁目と7番街付近の店舗前で発生。29歳の男性が腹部を撃たれ、ベルビュー病院に搬送され、重体ながら容体は安定しているという。現時点で逮捕者はおらず、捜査は継続中だ。アダムス市長の事務所は、撃たれたのがボイドであることを明らかにした。
アダムス市長はSNSに投稿したメッセージで、ボイドとその家族のために祈りを捧げていると述べた。
「市内の銃撃事件は歴史的な低水準にまで減らしてきたが、銃による暴力を終わらせる取り組みを続けなければならない」とアダムス市長は強調した。
「あまりにも多くの若者の人生が、銃撃によって狂わされ、奪われてしまっている」
ジェッツの広報担当者は声明で「クリス・ボイドに関する状況を把握しているが、現時点ではこれ以上のコメントは控える」と述べた。ボイドの代理人は、この件に関する問い合わせに応じていない。
ボイドは8月18日に手術を必要とする肩のケガに見舞われ、故障者リスト(IR)に置かれてシーズン終了となった。ジェッツ加入1年目の今季はまだ一度も出場していない。
ボイドはフリーエージェント(FA)として3月にジェッツと契約し、新任ヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンとスペシャルチームコーディネーターのクリス・バンジョーの下、再編されたスペシャルチームの重要な一員になると期待されていた。しかし、8月2日のトレーニングキャンプの練習中に左肩を負傷し、トレーナーのチェックを受けた後、カートでフィールドから運び出されていた。
NFLでの最初の6シーズン、ボイドはスペシャルチームの主力として高く評価されており、特に直近2年間の大半を過ごしたヒューストン・テキサンズでもその存在感を示していた。
ボイドは、テキサンズがカンザスシティ・チーフスに敗れた1月のディビジョナルプレーオフで、キックオフでフォースドファンブルを決めた直後にヘルメットを勢いよく脱ぎ捨て、喜びのあまりスペシャルチームコーチを押し倒しそうになったことで話題を呼んだ。
テキサス大学出身のボイドは2019年にミネソタ・バイキングスから7巡指名を受け、最初の4シーズンを同チームでプレー。2023年にアリゾナ・カーディナルスと契約し、その後テキサンズのプラクティススクワッド(練習生)に加入している。
ラインバッカー(LB)ジャーメイン・ジョンソン二世は「みんな、兄弟のような存在でありチームメイトのクリス・ボイドとその家族のために祈ってほしい。主よ、どうかクリスに癒やしの御手を差し伸べ、健康と安全へ導いてください」と投稿した。
ディフェンスタックル(DT)ハリソン・フィリップスも次のように綴っている。
「主よ、彼がこの困難と戦う中で、どうかその身をあなたの大いなる御手で包み込んでください。彼に関わるすべての医師、看護師、外科医を導いてください。彼の家族に力を与えてほしい。クリスは強い男だ。俺たちはみんな、彼のためにここにいる」
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