スティーラーズCBラムジーに唾を吐いたベンガルズWRチェイスに1試合の出場停止処分
2025年11月18日(火) 10:58
NFLが現地17日(月)、シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスが日曜日に行われた試合中にピッツバーグ・スティーラーズのコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーに唾を吐いた行為をアンスポーツマンライクコンダクトと認定し、チェイスに1試合の出場停止処分を科すと発表した。
チェイスは9勝2敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区で首位に立つニューイングランド・ペイトリオッツとのシーズン第12週の試合を欠場する。
リーグはチェイスの出場停止を発表する声明で「第4クオーター中、チェイスはピッツバーグのコーナーバックであるジャレン・ラムジーに唾を吐きかけ、“スポーツマンシップの一般的な原則に反する行為”として規則12第3条第1項に違反した」と述べた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、チェイスはこの処分に異議を申し立てているという。
ラムジーとチェイスは日曜日にアクリシュア・スタジアムで行われた試合(34対12でスティーラーズが勝利)の第4クオーター序盤に口論となった。その口論はすぐにエスカレートし、ラムジーがチェイスのヘルメットを叩き、フェイスマスクをつかむ事態に発展したが、両チームの選手によって引き離された。ラムジーはその騒動を受けて退場させられている。
ラムジーは試合後に報道陣に対し、チェイスに唾を吐かれたことがこの騒動の原因だと明言。チェイスは当初、この主張を否定していたが、映像を確認すれば、実際にラムジーに唾を吐いたように見える。複数の地元記者によると、チェイスは月曜日にメディアの取材に応じなかったという。
『ESPN』によれば、ラムジーは日曜日に「あいつが唾を吐きかけてきた。正直に言うと、あんなことがあったらフットボールなんてどうでもよくなる。相手を煽ったり、挑発的な言葉をかけたりするのはいつだって大賛成だ。むしろ試合のそういう部分を楽しんでいる。みんなもそれは分かっているはずだ」と語ったという。
月曜日、この騒動についてチェイスと話し合ったと明かしたベンガルズのヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは、次のように述べた。
「ジャマールがトップ選手と標的にされやすい立場にありながら、そうした状況にうまく対応する姿にはいつも感心させられている。彼はそういう部分で多くの尊敬を集めているから、相手は彼の注意を引いてプレーを乱そうとあらゆる手を打ってくるんだ。それでも、大きなプレッシャーがかかる感情的な局面における彼の対応は、信じられないほど素晴らしいと常々思っている」
「もちろん、今回の件は一線を越えている。あんなことは許されないし、彼もそれを認めるだろう」
チェイスに科された1試合の出場停止は、今シーズン序盤にリーグが唾吐き行為に対して確立した前例に沿ったもので、9月4日に実施された2025年シーズン開幕戦の最初の攻撃スナップ前にダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)ダック・プレスコットに唾を吐いたフィラデルフィア・イーグルスのディフェンシブタックル(DT)ジェイレン・カーターにも、同様の処分が下されている。
カーターはスナップ1回もプレーしないまま、試合から除外された。NFLは後に、カーターに1試合の出場停止処分を科すと発表したが、試合序盤での退場だったことから、すでにその処分は消化されたものとみなされた。
【RA】



































