ペイトリオッツQBメイがキャム・ニュートンの「見かけ倒し」発言に反応
2025年11月21日(金) 11:56
ニューイングランド・ペイトリオッツが2025年シーズンに9勝2敗と好スタートを切っていることに懐疑的な目を向けている人の中には、NFL MVPに輝いた経歴を持つクオーターバック(QB)キャム・ニュートンも含まれている。
しかし、ペイトリオッツのQBドレイク・メイはあまり気にしていないようだ。
現地19日(水)、メイはニュートンの最近の発言(メイ率いるペイトリオッツを“見かけ倒し”と評した)に対し、簡潔かつ痛烈なコメントをしている。
『Boston.com』によると、メイは「彼がどの番組に出ているのかも知らない。彼らは批評や特定のコメントをすることでお金をもらっているんだと思う」と語ったという。
ニュートンは『ESPN』の番組『First Take(ファースト・テイク)』に出演した際、ペイトリオッツがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区で首位に立っていることについて議論する中で、ペイトリオッツの評判に対して懐疑的な姿勢を示した。その回りくどい説明を簡潔にまとめると、要するにニュートンはペイトリオッツの実力を信じていないということだ。
ニュートンは「見かけ倒しもいいところだ。模造ダイヤ。ショッピングモールの真ん中で売っているようなもんだ。確かに、ドレイク・メイは良いプレーをしている。間違いない」と話し、こう続けた。
「俺が問題だと思うのは、役に立たない選手を使い続けること。今のままでは長続きしないだろう」
一時的な成功に終わったとしても、それはトム・ブレイディ時代が終わってから暗黒期に陥っていたチームにとっては大きな転換を意味する。その暗黒期には、ニュートン自身もペイトリオッツに所属し、最終的にマック・ジョーンズに先発の座を奪われた。現在のペイトリオッツは、ニュートンが所属していた頃のチームとは別物なのだ。
現在のペイトリオッツは原点に立ち返ることで再び成功を取り戻している。ビル・ベリチックの指揮下でプレーする中で名声を築いたマイク・ブラベルをヘッドコーチ(HC)に迎え、“Patriot Way(ペイトリオッツ・ウェイ)”として知られた勝利の文化の重要な理念をいくつか取り入れたのだ。
ニュートンの発言を受け、彼らはその中の1つ――外部の雑音を無視する――を実践している。
メイは「俺が気にするのは、組織内の人たちや、チームメイトたちがどう思っているかだけ。人それぞれ意見は違う。俺は日曜日に試合に出て自分たちのことだけを考える」と語った。
ブラベルHCもメイの考えに同調し、外部から疑念を向けられることを受け入れつつ、自分でコントロールできることに集中している。それは、日曜日のシンシナティ・ベンガルズ戦をはじめとし、翌週のニューヨーク・ジャイアンツ戦やバッファロー・ビルズとの再戦、ボルティモア・レイブンズとの対戦など、今後の試合に向けて準備を整えることだ。
「ラジオやテレビ、そういうところで何を言われようと、別に変だとは思わない。単に注目を集めるためにやっていることだろうし。私たちはなんとも思っていない」と述べたブラベルHCはこう続けている。
「約束する、本当に大丈夫だ。誰が何を言おうと、私たちは気にしていない」
「私たちは仕事に取り組み、自分たちに集中する。改善に努め、アウェーでのベンガルズ戦に集中し、10勝目を目指す。それこそ私たちが集中していることだ」
ブラベルHCの返答は、ベリチックが2014年に放った有名な「われわれはシンシナティに目を向けている」という発言とそれほど変わらない。
ペイトリオッツは“ペイトリオッツ・ウェイ”を完全に踏襲しようとしているわけではないが、選手としてもコーチとしても豊富な経験を積み、両方の分野で成功を収めてきた指導者が率いる中でプレーすることによる恩恵は確かに受けているはずだ。
現在、その指導者は若手中心のチームを、批判を含めて大きな注目を集めるという、かつて経験したことがない状況に導く任務を負っている。ニュートンへの対応を見る限り、彼らは順調な滑り出しを見せているようだ。
【RA】



































