責任を促すスピーチを経て変化を感じたバッカニアーズQBメイフィールド、「全員が集中していた」
2025年11月21日(金) 12:42
タンパベイ・バッカニアーズが2連敗を喫したことは、NFLが11月後半へと差しかかる時期も相まって、不安を抱かせる材料になっている。
この大事な時期にチームが崩れている場合ではないが、そんな中でバッカニアーズにとって救いなのは、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドがすでに立て直しへの手応えを感じていることだ。きっかけは、シーズン第10週にニューイングランド・ペイトリオッツに敗れた後、メイフィールドがチームメートと交わした話し合いにあったという。
責任をテーマにしたスピーチをして以来、メイフィールドの目にはチームが息を吹き返したように映っている。現地16日(日)のバッファロー・ビルズ戦では、第3クオーターに入っても食らいつき、控えランニングバック(RB)ショーン・タッカーの活躍もあって202ランヤードを獲得。ビルズに突き放されるまでに32得点を挙げた。こうした内容は、メイフィールドが求めていた改善の証しになった。
チーム公式サイトによれば、メイフィールドは「メンタル面で違いがあったと思う」と語ったという。
「あれだけランヤードを稼げたということは、全員が集中して自分の役割を果たしていた証拠だ。これはオフェンシブラインだけではなく、チーム全員の努力だ。もちろん、200ヤード超のランを成功させるためにオフェンシブラインが非常に良いプレーをしてくれたのは確かだけど、メッセージはしっかり伝わっていたと思う。必要な場面でプレーを決めきれなかっただけだ」
6勝4敗のバッカニアーズは、シーズン第12週に南カリフォルニアへ向かい、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)屈指の強豪である8勝2敗のロサンゼルス・ラムズと対戦する。ここからは難度が一段上がる。ラムズは1試合平均得点でリーグ6位、1試合平均獲得ヤードで8位という成績を誇り、10月2日以来負け知らずだ。バッカニアーズが連敗を2で止めたいのであれば、QBマシュー・スタフォード率いるラムズオフェンスに食らいつく術を見つけ、ディフェンスがオフェンスに勝機を託す働きをする必要がある。
第11週の戦いぶりが示す通りであれば、メイフィールドは自信を胸にSoFiスタジアムに乗り込めるはずだ。
「間違いなく、戦う姿勢も情熱もエネルギーもあった」とメイフィールドは第11週にビルズに敗れた試合を振り返る。
「メンタル面では、全員がしっかり集中していた。試合中に集中力を欠いたのか、単にプレーを決められなかったのか、その違いは大きい。序盤から主導権を握ってフィジカルに戦う姿勢を、特にオフェンスが持たなければならない。その点では全員がしっかりできていたと思う」
バッカニアーズは再び、カリフォルニア州イングルウッドで同じ姿勢を貫く必要がある。その先を切り開くのは、シーズン最初の6週間、そして第10週の敗戦直後と同じく、メイフィールドだ。
【R】



































