スティーラーズLBのT.J.ワットが兄J.J.を抜き、通算サック数歴代26位に浮上
2025年11月24日(月) 08:10
T.J.ワットがNFL通算サック数ランキングで歴代26位に浮上した。
ピッツバーグ・スティーラーズのパスラッシャーであるT.J.にとっては、それ以上に重要なのはワット家の中で首位に立ったことかもしれない。
T.J.は現地23日(日)に31対28で敗れたシカゴ・ベアーズ戦の第2クオーターで、相手クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズからストリップサックを決め、キャリア通算115回のサックを達成。兄であるJ.J.ワットのキャリア通算114.5回を上回った。
このファンブルをチームメイトのニック・ハービッグがエンドゾーンでリカバーし、14対7としたスティーラーズがリードを手に入れた。
シーズン第12週を迎えるにあたり、T.J.はサック数歴代ランキングで兄と2人の同世代選手に取り囲まれた状態だった。T.J.と競う現役選手の2人はカレイ・キャンベル(アリゾナ・カーディナルス、25位115.5回)とマイルズ・ギャレット(クリーブランド・ブラウンズ、24位117.5回)で、2人とも日曜日の試合終盤に出場機会に恵まれている。
兄J.J.は2011年から2022年までヒューストン・テキサンズとアリゾナ・カーディナルスで輝かしい12年のキャリアを積み、5回のオールプロ選出、3回のNFL最優秀守備選手賞受賞、2桁サックは6シーズンを数えるなど、将来の殿堂入りが確実視されている。
弟T.J.は2017年にNFL入りし、7度のプロボウル選出、4度のオールプロ選出、最優秀守備選手賞の受賞回数は1回だ。9シーズンを通して兄の記録を上回る驚異的な速さで順位を上げてきたT.J.はサック記録では兄を追い抜くことに成功した。
引退した現在は『CBS Sports(CBSスポーツ)』の解説者を務める兄J.J.は偶然にもT.J.が記録を達成した試合の実況を担当しており、次のようにコメントしている。
「タッチダウンにつながるストリップサックで俺の記録を抜いていくなんて、ものすごいじゃないか。本当によくやった、T.J.」
31歳のT.J.にはまだまだ現役としての時間が残っている。歴代ランキングをさらに上げ、兄との差をさらに広げていくための時間となるだろう。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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