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左手首負傷のQBロジャースのビルズ戦での復帰を楽観視するスティーラーズ

2025年11月26日(水) 09:31

ピッツバーグ・スティーラーズのアーロン・ロジャース 【AP Photo/Erin Hooley】

ピッツバーグ・スティーラーズが現地30日(日)にバッファロー・ビルズを迎え撃つ試合で、左手首を骨折したクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがプレーする可能性はある。

41歳のロジャースは先週、制限付きで練習に参加していたが、結局はスウェットパンツ姿でサイドラインから31対28で敗れたシカゴ・ベアーズ戦を見守ることになった。ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンがロジャースをインアクティブとし、メイソン・ルドルフに先発させる判断を下したからだ。

トムリンHCはMVPに4度輝いた経歴を持つロジャースを欠場させたことを“賢明な”判断だと述べた一方で、詳細は明かさなかった。シーズン中盤の不振から脱却することを目指すスティーラーズ(6勝5敗)がビルズ(7勝4敗)と相まみえる試合で、ロジャースが復帰する可能性は随分と高まるようだ。この試合は両チームにとってプレーオフ進出に重大な影響を及ぼす可能性がある。

「(ロジャースの)全体的な経過には満足している」とトムリンHCは述べた。

前回のベアーズ戦で最終的にロジャースを欠場させたトムリンHCは、今回の判断を下すタイミングを少し先延ばしにするかどうかは決めていない。

どのクオーターバックが出場するにせよ、そのブラインドサイドを守るのは新たな選手となる。レフトタックル(LT)ブロデリック・ジョーンズがベアーズ戦の第4クオーター終盤に首を負傷し、次戦を欠場する見込みだからだ。ジョーンズは負傷した際、ベアーズのディフェンシブエンド(DE)ドミニク・ロビンソンに飛びかかられ、頭をつかまれたように見えた。

その試合で代役を務めたカルビン・アンダーソンが、スティーラーズの一員として初めて先発する可能性がある。スティーラーズは直近の6試合中4試合で敗れ、ボルティモア・レイブンズと共にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区首位タイにつけている。スティーラーズではベテランのアンドルス・ピートも出場可能な状態だ。

新人ディフェンシブタックル(DT)デリック・ハーモンは、同じく新人のDEワイエイ・ブラックを含むローテーションの一員として力を発揮してきたが、膝のケガで欠場する。トムリンHCによれば、今回の負傷はトレーニングキャンプ終盤に見舞われ、シーズン最初の2試合を欠場することにつながったケガとは無関係だという。

ブラックの出場時間は増える可能性がある。スティーラーズではブロドリック・マーティンも出場可能な状態だ。

胸筋の負傷で2試合を欠場していたアウトサイドラインバッカー(OLB)アレックス・ハイスミスも復帰する可能性がある。ハイスミスは今シーズン前半にも足首の負傷で2試合を欠場していた。

スティーラーズ守備陣は、どの選手が出場するにせよ、プレーオフ進出に大きな影響を及ぼす可能性があるこの試合で、ビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンを抑え込む方法を見つけなければならない。現在、AFCでは7勝4敗または6勝5敗のチームが7つある。

アレンは長年にわたってスティーラーズ相手に好成績を収めてきた。通算成績は4勝1敗で、直近の3勝はいずれも11点差以上での勝利だった。しかも、今季のスティーラーズ守備陣は例年とは異なり被ヤードや被得点で下位に沈み、チームの不振を象徴する存在となっている。

一貫性が問題となっている理由を尋ねられると、NFLで最長の在任期間を誇るトムリンHCは肩をすくめて次のように答えた。

「まあ、成績がそれを物語っているんだと思う。今の成績が9勝2敗だったら、6勝5敗の今ほど議論は起きていないだろう。6勝5敗という成績がそれを表しているんだと思う」


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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