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ベンガルズは3勝8敗も“健康なら欠場しない”とQBバロウ

2025年11月26日(水) 10:32

シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【Michael Owens via AP】

3勝8敗のシンシナティ・ベンガルズは、残り試合をすべて勝ち抜かなければプレーオフ進出はほぼ不可能だろう。そのような状況でチームがフランチャイズクオーターバック(QB)であるジョー・バロウに復帰を許可することには疑問の声もあり、バロウ本人もその理由を理解している。

しかし、バロウは現地25日(火)に報道陣に対し、健康状態に問題がなければいつでもプレーするとコメント。バロウは木曜夜に行われるボルティモア・レイブンズ戦で、シーズン第2週につま先を負傷してから初めてフィールドに立つ見込みだ。

「そういうふうに感じる人がいる理由は理解している」と語ったバロウはこう続けている。

「でも、俺の立場で考えてみてほしい。俺はフットボール選手で、負傷したらリハビリに取り組む。そして、プレーできる状態になったと感じたら、みんなにそう伝える。それ以外に何と言えばいいのか分からない」

「俺は絶対に“健康だけど、プレーすべきじゃないと思う”なんて言わない。そんなのまったく意味が分からない。何かが起こるのを恐れながら生き、このゲームをプレーするつもりはない。確かに、ケガはしてきた。それについてはどうしようもない。そうならないように努力はしてきた。でも、負傷したときにどのようにリハビリに取り組むかは自分でコントロールできる」

バロウはシーズン第2週に勝利したジャクソンビル・ジャガーズ戦でつま先を負傷し、手術を受けた。当初は回復に3カ月を要すると見込まれていたが、ベンガルズのスター選手であるバロウはそれを数週間前倒しにすることになりそうだ。火曜日、バロウは感謝祭の日に地区ライバルとの対決に出場することが自分にとってどれほど意義深いかについて率直に語った。

「地区対決だ。激しい試合になる。自分もそういう場に立ちたかった」とバロウは話している。

「感謝祭の日にプレーするのは、ずっとやりたかったことで、前から望んでいたことだった。そして(今シーズン)、NFLはその機会を与えてくれた。でもその後ケガをして、プレーできないんだろうなと思っていた。ところが試合が近づくにつれ、出場できる可能性が現実味を帯びてきた。だから今はワクワクしている。出場できなかった数週間を経て、全国的な舞台で再び実力を証明できるからね」

バロウは幼少期に毎年、デトロイト・ライオンズで活躍していたスターワイドレシーバー(WR)カルビン・ジョンソンが感謝祭の日にプレーするのを見ていたと振り返っている。

「そういう思い出があるから、自分もあの場に立ちたいとずっと思っていた。木曜夜に世界中が注目する中でプレーするなんて、ワクワクするチャンスだ」とバロウはつけ加えた。

今後の3週間で2回レイブンズと対戦するベンガルズにとって、1回目のレイブンズ戦はプレーオフ進出という困難な挑戦を実現させるチャンスにもなる。

ベンガルズは現在、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区でレイブンズとピッツバーグ・スティーラーズに3ゲーム差をつけられている状態だ。しかし、シーズン終盤に6連勝して9勝8敗となれば、プレーオフ進出の可能性が生まれるだろう。

バロウは火曜日に「今の状況じゃ、ほぼすべての試合に勝たなきゃいけない」と認めたうえで「それを成し遂げる唯一の方法は、毎週、その試合に勝たなきゃいけないという気持ちで臨み、そのあとで次の試合に目を向けることだ」と続けた。

ベンガルズとレイブンズが対戦するサンクスギビングゲームは27日(木)アメリカ東部時間20時20分【日本時間28日(金)10時20分】から始まる予定だ。

【RA】