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左肩のケガを抱えながら出場も動きに制限はないと見込むパッカーズQBラブ

2025年11月27日(木) 09:56

グリーンベイ・パッカーズのジョーダン・ラブ【AP Photo/Matt Ludtke】

シーズンもこの時期になると、ほとんどのNFL選手は100%の状態でプレーできていない。

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブもその1人だ。現地25日(火)、ラブは非投球側の左肩のケガを抱えていることを認めたが、今後も耐え抜いてプレーできると考えている。

『Associated Press(AP通信)』によると、ラブは火曜日に「プレーを続けられるレベルのケガだ。もちろん、ぶつかったり転んだりしたら痛みは感じる。でも、プレーが妨げられるほどのものではないし、耐えられないものでもない」と語ったという。

ラブはシーズン第11週に勝利したニューヨーク・ジャイアンツ戦で負傷した。この試合では一時的にフィールドを離れ、バックアップのマリク・ウィリスと交代せざるを得なくなったが、その後復帰してチームを勝利に導いた。シーズン第12週のミネソタ・バイキングス戦に向けた練習ではこのケガが支障になることはなく、不快感に対処するためにプレースタイルを調整していることは明らかだった――例えばプレーの方向にかかわらず、すべてのハンドオフを右手で行なっていた――が、ラン重視のプレーで23対6の勝利を収めたバイキングス戦ではパフォーマンスに大きな影響はなかった。

パッカーズもラブがさらに負傷するリスクを最小限に抑えるために攻撃戦略を明確に調整。ラブのパス試行数を21回に抑え、試合の後半では保守的なアプローチの一環としてランプレーに大きく依存する形をとっていた。

オフェンスのプレーコーラーも兼任しているヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは、チームの勝利に貢献するために不快感を抱えながらも戦おうとするラブの姿勢に感謝を示している。

ラフルアーHCは「クオーターバックというポジションでプレーし、そこに立ち続けるには、肉体的にもメンタル的にもタフであることが求められる。特に、ケガを抱えながら、どこかでぶつかられることを分かったうえでプレーしているときはそうだ。彼はまさにそれを体現していたと思う。彼がタックルを受けてボールを手放してしまった場面で、思わず息をのむ瞬間があった」と述べた。

パッカーズにとってラン重視の戦略は、その場の状況だけでなく、大局的に見ても十分に理にかなっていた。ラフルアーHCは明らかに優位に立っていた試合(特に守備面)でクオーターバックを不用意にヒットされるリスクから守ることができた。また、次の試合まで4日しかない――パッカーズは感謝祭の日にデトロイト・ライオンズと対戦する――ため、ラブのリスクを最小限に抑えることは特に重要だった。

とはいえ、この作戦が完璧というわけではない。ラブは数日から数週間のうちに、決定的な局面でチームを率いる必要に迫られるだろう。そのときには、もはや身体を守る余裕などないはずだ。

幸いにも、今季にラブが身体の左側を負傷したのは今回が初めてではない。8月に親指のケガで手術を受けたラブは、そこから回復する過程で左手や左腕を使わずに済むための型破りな解決策を学ぶ機会を得たのだ。

「親指の手術を受けた当初は、何でも右手だけでやっていた。今回の試合でも、無意識のうちにそうしていたんだと思う」とラブは話している。

クオーターバックが万全の状態でないのは決して安心できることではないが、7勝3敗1分の成績でプレーオフ争いの真っただ中にいるパッカーズに与えられた現実はこれだ。パッカーズは可能な限りラブを守る措置を講じるなど、この困難やその他の課題を可能な範囲で克服しなければならないと理解している。

「できることはあるし、俺たちはそれをやってきた」と語ったラブはこう続けた。

「だから、これからもそれを続けていくけど、詳しく説明し続けるつもりはない。ただ、問題を解決してプレーできるようになるために、いくつかのことをやってきたのは間違いないし、最善を尽くせるようにできたらいいなと思っている」

「でも結局のところ、ケガを抱えながらプレーする以上、別のケガをするとかそういうリスクは常にあるものだ」

シーズン第13週を迎えようとしている中、それは誰もが必要だと認めるリスクとなっている。

【RA】