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復帰初戦でレイブンズを下し、満足感に浸るベンガルズQBバロウ

2025年11月29日(土) 14:13

シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【Logan Bowles via AP】

3勝8敗で、プレーオフ進出の望みがわずかしか残っていない状況の中、シンシナティ・ベンガルズはサンクスギビングデーにおそらく2025年シーズンで最も素晴らしい試合を展開した。

フランチャイズクオーターバック(QB)の復帰が大きな助けとなったのだろう。現地27日(木)夜、ジョー・バロウが地区ライバルのボルティモア・レイブンズ相手に予想外の圧勝に導いたことで、チームには喜ぶ場面が少なかったシーズンに活気がもたらされた。

バロウ自身は単純に、再びプレーできることを喜んでいる。

チーム公式記録によると、バロウは32対14で勝利した後に「もちろん、前半は勘を取り戻す必要があったから、もっと良いプレーができたなって思うけど、試合に出られて良かった。試合終了時にはいろんな感情が駆け巡った。みんなの元に戻れて、ただただうれしい」と語ったという。

バロウは、シーズン第2週に勝利したジャクソンビル・ジャガーズ戦でつま先を負傷して手術が必要になり、数カ月の離脱が決まった際に、多くの人から予想されていたタイミングよりも少し早く復帰を果たした。ベンガルズは当初、12月に復帰する見込みのバロウと共にプレーオフ進出に向けて最後の粘りを見せられるよう、バロウが不在の中でも踏みとどまりたいと考えていた。

しかし、ベンガルズはバロウを欠いた試合で1勝8敗に終わり、NFLの中で存在感を失った。とはいえ、ここ数週間では状況が好転する兆しが見え始めている。

厳しい非難を浴びてきたベンガルズの守備陣は、ここ数週間で問題の大半を修正したように見える。シーズン第11週に34対12で敗れたピッツバーグ・スティーラーズ戦では、第4クオーターに崩れたものの、それまでは接戦を繰り広げていた。翌週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦でも、ベンガルズ守備陣は健闘し、最終的には6点差で敗れたが、チームに何度も勝機をもたらしていた。

守備陣はレイブンズ戦でシーズン最多となる5回のターンオーバーを記録し、攻撃陣にレイブンズを圧倒する機会を数多く提供した。ベンガルズはバロウの復帰戦でその機会をものにし、精彩を欠いていた前半から一転、後半2クオーターで20対7のリードを奪い、快勝を収めている。

バロウはパス46回中24回成功で261ヤード、タッチダウン2回を記録。2回のタッチダウンはいずれも後半に決めたもので、パスの精度が大幅に向上したことを示した。バロウは試合後に語ったように、前半は“少しそわそわしていた”が、後半は“より落ち着いて”プレーできたと感じており、その成果は数字にも表れていた。

「後半は自分の狙ったところに投げられるようになったし、少し落ち着くことができた」とバロウは振り返っている。

「普段なら決められるパスをいくつか外したけど、その後はかなり落ち着いてプレーできたと思う。オフェンシブラインは素晴らしかったし、ランプレーも上手くいった。もちろん、ディフェンスも素晴らしいプレーを見せてくれた。自分はもっと良くならないといけない」

バロウは今季中の復帰に向け、手術を受けてリハビリに全力で取り組むなど、困難な道のりを歩んできた。現在4勝8敗のベンガルズは、残り5試合となる中で、地区内首位のスティラーズ(6勝5敗)に2.5ゲーム差をつけられているが、他チームの結果が味方すれば、シーズンを挽回する可能性は十分にある。

バロウは試合後に2025年シーズンを振り返る時間を設けたと認め、復帰を実現させた自分自身とチームを誇りに思っていると語った。バロウが戻ったことで、ベンガルズもまだシーズンが終わったわけではないと考えているかもしれない。

「長い間努力を重ねて、その成果が実る瞬間ほど気分のいいことはない」とバロウは話している。

「世界中の人の前で、勝つために必死に取り組んでいる仲間たちと一緒に試合に臨む感覚は格別だ。良いパフォーマンスを見せて、その試合で勝つこともね」

「もちろん、まだ試合はたくさん残っているけど、今はこの勝利を楽しむつもりだ。次の試合までには少し余裕がある。みんな家に帰って家族と感謝祭を楽しみ、笑顔で食事をして、いい気分でいられるはずだ」

【RA】