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肘のケガで離脱中のコマンダースQBダニエルズが第14週バイキングス戦で復帰の可能性

2025年12月01日(月) 11:42

ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ【Perry Knotts via AP】

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ争いから後退しつつあるワシントン・コマンダースだが、クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズの復帰が目前に迫っているという明るいニュースもある。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地30日(日)の“NFL GameDay Morning(NFLゲームデイ・モーニング)”で報じたところによると、左ひじの脱臼で3試合を欠場している昨季の攻撃部門年間最優秀新人賞を獲得しているダニエルズには、来週のミネソタ・バイキングス戦に出場する可能性があるという。

ダニエルズは依然としてコンタクトの許可は下りておらず、今週の練習も限定的な参加にとどまっている。シーズン第14週に出場できるかどうかも現時点で明確な判断は出ていないが、2年目のシグナルコーラーには復帰のチャンスが残されている。

シーズン序盤に膝とハムストリングのケガから復帰したものの、ダニエルズの不運は第10週にも続いた。コマンダースがシアトル・シーホークスに大敗した試合の終盤、左ひじを脱臼したのだ。靭帯損傷はなく手術も必要なかったが、ダニエルズはすでに4週間にわたって戦列を離れている。

これまで6試合に先発してきたダニエルズの代役として、マーカス・マリオタが日曜日のデンバー・ブロンコス戦で3試合連続の先発に入っている。今季7試合に出場しているマリオタは、140回中92回のパスを成功させて、1,065ヤード、タッチダウン7回、インターセプト5回を記録。コマンダースはマリオタが先発した試合で1勝しか挙げられていない。

3度目の負傷に見舞われる前、ダニエルズは先発6試合で168回中102回のパス成功、1,184ヤード、タッチダウン8回、インターセプト2回をマークしていた。さらに地上戦でも54回のランで262ヤードとタッチダウン2回を積み上げている。

3勝8敗のコマンダースは、ワイルドカード争いよりも2026年NFLドラフトの上位指名圏に近い状況だ。ブロンコスに敗れれば、チームは過去9シーズンで8度目の負け越しが確定する。

すでに勝機の薄いシーズンで、さらなるケガのリスクを負ってまでダニエルズは本当に復帰を望むのか。今週初め、本人は出場する意思を明確に示していた。

「フィールドに立つなら、全力を尽くすだけだ。コンペティターとして、試合に出たいと思うのは当然。自分はそういう人間だ」とダニエルズはチャリティーイベントで記者団に語っている。

コマンダースは、今季これが最後の欠場になる可能性もあるダニエルズ不在のまま、ブロンコス戦に臨んでいる。

【R】