スティーラーズQBロジャースが通算パスヤード6万5,000ヤード到達、歴代5人目に
2025年12月01日(月) 12:39
将来の殿堂入りが確実視されるピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは、今季がNFLでのラストシーズンになる可能性があるものの、記録の更新は続いている。
現地30日(日)、バッファロー・ビルズに26対7で敗れた試合の第4クオーターで、ロジャースはワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフへ10ヤードのパスを成功させ、NFL史上5人目となる通算パスヤード6万5,000ヤード超えを達成した。
ロジャースは試合開始時点で通算6万4,921ヤードを記録しており、節目にはあと79ヤードが必要だった。しかし、堅守で知られるビルズ守備陣を相手に数字を積み上げるのは容易ではなかった。ロジャースは試合の大半で空中戦を封じられ、前半序盤にはディフェンシブエンド(DE)ジョーイ・ボサの激しいヒットからファンブルを喫して鼻を負傷し、治療のためスティーラーズの攻撃を1回欠場している。
試合後、鼻の負傷がどの程度だったのかを問われたロジャースは、「折れてなければいいけど、とにかく止血が必要だった。血がそこら中に飛び散っていた」と説明した。
オフェンスが十分に機能しなかったにもかかわらず、ロジャース率いるスティーラーズは前半を7対3のリードで折り返した。しかし後半にビルズがギアを上げると、まったくついていけなかった。57ヤードを前進した末にダウン更新に失敗したドライブを除けば、ロジャースが率いた残り3つのドライブは合計3ヤードの獲得に終わっている。ロジャースがブルーテントで診察を受けている間に入ったメイソン・ルドルフもわずか3ヤード。ルドルフは相手の反則で15ヤードを得て合計18ヤードになったものの、その唯一のドライブはインターセプトで終わり、ロジャースが戻る前にこの日の役目を終えている。
「自分のパフォーマンスにも、オフェンス全体のパフォーマンスにも失望している」とロジャースは語った。
「この試合から早く切り替えないといけない。6勝6敗の俺たちは、今週に地区首位を懸けた試合が控えている」
激しいヒットを浴びながらも、ロジャースは最終的にリーグ屈指のエリートしか到達してこなかった領域に踏み入れた。この日は21回中10回のパス成功で117ヤードを記録し、キャリア通算パスヤードは6万5,038ヤードに到達した。
これでロジャースは、歴代5位の座を確固たるものにした。上位4人はトム・ブレイディ(8万9,214ヤード)、ドリュー・ブリーズ(8万358ヤード)、ペイトン・マニング(7万1,940ヤード)、そして元チームメイトのブレット・ファーブ(7万1,838ヤード)だ。
【NFL歴代パスヤードランキング】
| 選手 | 期間 | ヤード |
| トム・ブレイディ | 2000〜2022 | 8万9,214ヤード |
| ドリュー・ブリーズ | 2001〜2020 | 8万358ヤード |
| ペイトン・マニング | 1998〜2015 | 7万1,940ヤード |
| ブレット・ファーブ | 1991〜2010 | 7万1,838ヤード |
| アーロン・ロジャース | 2005〜2025 | 6万5,038ヤード(更新中) |
もし今季で本当にロジャースが引退するのであれば、スティーラーズでまた一つ大きなマイルストーンを刻んだことになる。今季序盤にはタッチダウンパス数でファーブを抜いて歴代4位に浮上しており、通算6万5,000ヤード超えを果たした5人のうちの1人として、ファーブとは重ねて語られることが多い。
次に通算ヤードの記録を伸ばす機会は、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の首位を懸けて戦うシーズン第14週のボルティモア・レイブンズ戦となる。
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