元ゲーリックフットボール選手のセインツKスミスがNFLデビュー戦で活躍
2025年12月01日(月) 15:02
現地11月30日(日)にNFLデビューを果たしたニューオーリンズ・セインツのキッカー(K)チャーリー・スミスに、その地元では温かい目が注がれていたことだろう。印象的なパフォーマンスを見せたこのルーキーは、セインツのプライマリーキッカーになるかもしれない。
北アイルランド出身で、インターナショナルパスウェイを通じてNFLにやってきたスミスが、マイアミ・ドルフィンズに21対17で敗れた試合で呼ばれたのは2度だけだった。しかし、この2つでパーフェクトな仕事をしたスミスは、56ヤードのフィールドゴール成功と、第4クオーターでのオンサイドキックによって、チームのカムバックの試みを後押しした。
「彼は氷のように冷静。冷静さが血管を流れている」とセインツのクオーターバック(QB)タイラー・スミスは言う。
「ゲームの間中座っていて、ウオームアップできている状態を保つのは難しいと思う。彼は本当にいい仕事をした」
スミスの右足がキックオフ以外のことで必要になったのは、第4クオーターになってからだった。残り6分と少しというタイミングで、セインツは11点差をつけられていた。NFLで初めての公式なプレーを、スミスは56ヤードのフィールドゴールという形でスタートした。
「決められてうれしい」と言うスミスは「見上げたら真ん中を行くのが見えた。自分の動きを信じられるときだけ、大きく成長できるんだ。俺には不安に思う要素がなかった。ボールがパーフェクトにセットしてあるのは分かってたから」と続けている。
56ヤードというのも難しいタスクだが、スミスには続いて、ほぼ不可能なミッションが課された。セインツは第4クオーター終盤でボールを必要としていたのだ。
「ボールを強く叩かなければいずれ回るのは分かっている。俺たちは毎週、こういう先週をしているんだ。チームを助けられて良かった」とスミスはコメントしている。
レフェリーはセインツのWRデヴォーン・ベレが触れる前に、ボールがドルフィンズの選手をかすめていたと判断。ベレはタッチラインのほんの少し前でキャッチしていた。こうして、見事なオンサイドキックとリカバリーが成立している。
「週の間に練習していて、俺たちのハンドチームの不意でさえ突いたんだ。俺とベレはこれについて話し合ってきて、挑戦した。ベレはいい仕事をしたと思う」
セインツはあと一歩及ばなかったものの、スミスが勝利を手にする筋書きもあり得ただろう。
印象的なNFLデビューに至るまでの週に、スミスはケイド・ヨークとのキッカー争いを制していた。このおかげで、スミスは週末の間に、練習生からアクティブロースターに昇格している。スミスのNFLへの旅は2024年に始まった。生涯を通じてゲーリックフットボール(アイルランドの伝統的な球技)をプレーしてきたスミスが、自身の才能をNFLで試そうと決意したときだ。
何よりも、スミスの両親がアイルランドからマイアミへ飛び、息子がNFLデビューを果たすだけではなく、おそらく自身の役割を確かなものにするところを見届けられたことが大きい。
スミスは両親が駆けつけた様子について「あと3、4時間待つ必要があれば、無理だっただろうね。ここで2人に会えて、本当に最高だった」と振り返った。
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