本人の要請を受けてバイキングスがWRシーレンをウェイバーに
2025年12月02日(火) 09:12
アダム・シーレンのミネソタ・バイキングスでの再スタートは早々に終結した。
現地1日(月)、バイキングスがベテランワイドレシーバー(WR)のシーレンをウェイバーにかけたと発表。シーレンは日曜日に実施されたシアトル・シーホークス戦に向けて健康に問題がない状態でインアクティブとされていた。
ジェネラルマネジャー(GM)クウェシ・アドフォ・メンサは声明で次のように述べている。
「先週、アダムの代理人から連絡があった。今季がNFL最後のシーズンになると本人が示していることもあり、残りの数週間でより大きな役割を担いたいという意向があるとして、アダムの放出を要請してきた。週末を通して協議を行い、アダムへの敬意も踏まえ、他チームでより多くの出場機会を求める機会を与えることに合意した。アダムはバイキングス史上最高の選手の1人であり、チームとして彼とその家族のさらなる成功を願っている」
シーレンはソーシャルメディアの投稿で、今季がキャリア最後のシーズンとなる見込みであり、優勝候補のチームに加わりたいとの意向を示している。
「バイキングスファミリーへ――ありがとう」
「これを書くのはとてつもなく難しく、誰もこんな展開を想像していなかったと思う」
「ミネソタ出身の自分にとって、このユニフォームを着て、長年フィールド内外でこのコミュニティを代表してきたことは、常に特別な意味を持っていた。このチームは骨の髄まで染み込み、心臓に刻まれ、DNAの一部となっている。俺はこれからも永遠にミネソタ・バイキングスの一員だ」
「今年の春から、これがナショナル・フットボール・リーグでプレーする最後のシーズンになることは分かっていた。それを踏まえ、バイキングスはキャリア最後の数週間を他チームで過ごす機会を与えてくれた」
「ミネソタはいつまでも俺たちの故郷だ。8月に再び迎え入れてくれたウィルフ家、クウェシ、KO(ケビン・オコンネル、ヘッドコーチ/HC)、ロブ(ブジェジンスキ、フットボール運営部門執行副社長)、そしてバイキングスの組織に所属するすべての人々に心から感謝している。この組織は上から下まで自分たちにとってかけがえのない存在であり、このロッカールームには真のプロフェッショナルがそろっている」
「感謝と愛を込めて。引退するときにまた戻ってくる! アダム」
#Skol https://t.co/PmpGmts9lr pic.twitter.com/AAZl4B0q6j
— Adam Thielen (@athielen19) December 1, 2025
35歳のアダムはウェイバーの対象となり、どのチームからもクレームされなければ、フリーエージェント(FA)となる。
バイキングスは今オフシーズンにカロライナ・パンサーズとのトレードでシーレンを獲得。2026年ドラフト5巡目指名権および2027年ドラフト4巡目指名権を送る見返りとして、シーレンならびに条件付き2026年ドラフト7巡目指名権、2027年ドラフト5巡目指名権を獲得した。
トレード成立時、バイキングスはベテランレシーバーを必要としていた。ジャスティン・ジェファーソンやジェイレン・ネイラーがケガを抱え、ジョーダン・アディソンが出場停止処分を受ける予定だったからだ。
その投資は結果に結びつかず、期待を下回るクオーターバック(QB)のパフォーマンスに振り回される形で戦績は4勝8敗にとどまっている。11試合に出場してきたシーレンの成績も、ターゲット18回、キャッチ8回、69ヤード、タッチダウン0回というものだった。
ミネソタ州出身のシーレンはキャリア最初の9シーズンをバイキングスで過ごし、その間にプロボウルに2度選出されている。2023年に契約したパンサーズには2シーズンにわたって在籍していた。
【RA】



































