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バッカニアーズOTワーフスが今季初めてタッチダウンを決めたOLに

2025年12月02日(火) 10:07

タンパベイ・バッカニアーズのトリスタン・ワーフス【Margaret Bowles via AP】

オールプロ選出経歴を持つタンパベイ・バッカニアーズのオフェンシブタックル(OT)トリスタン・ワーフスは、パスラッシャーを封じ、ランプレーでラインバッカーを押し込むパワーと運動能力を兼ね備えている。現地11月30日(日)に行われた試合では、ボールを滑らかにキャッチする能力も見せつけた。

6年目のワーフスはキャリアで初めてタッチダウンキャッチに成功。クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドから2ヤードのパスを受け、20対17で辛勝したアリゾナ・カーディナルス戦における最初のタッチダウンを決めた。バッカニアーズは今回の勝利で3連敗に歯止めをかけている。

26歳のワーフスがタッチダウンを決めたのは久しぶりのことだった。アイオワ大学で3シーズンを過ごした後、2020年ドラフト全体13位でバッカニアーズから指名されたワーフスが、最後にタッチダウンを決めたのはアイオワ州にあるマウントバーノン高校でプレーしていたときだった。

チーム公式記録によると、ワーフスは「あれは高校のときだった。パントをブロックして、そのボールを拾ってタッチダウンを決めたんだ。それが最後のタッチダウンだったから、またエンドゾーンに戻れてうれしかった」と語ったという。

ワーフスは2025年シーズンに初めてタッチダウンキャッチを決めたオフェンシブラインマン(OL)となっている。最後にこれを成し遂げたのはデトロイト・ライオンズのOTダン・スキッパー(2024年シーズン第15週)だ。また、バッカニアーズのOLがタッチダウンを決めたのは、2017年のレナード・ウェスター(QBジェイミス・ウィンストンからのパス)以来となる。

日曜日まで、ワーフスはキャリアで1回もパスをキャッチしておらず、記録上の攻撃ヤードは昨シーズンにハーフタイム終了間際でのラテラルプレーで獲得した9ヤードのみだった。

ワーフスにとっては初めてのタッチダウンだったが、メイフィールドがオフェンシブラインマンにタッチダウンパスを通したのは今回が初めてではなく、クリーブランド・ブラウンズに所属していた2020年にもケンドール・ラムへのパスでタッチダウンに成功している。メイフィールドはカンザスシティ・チーフスのQBパトリック・マホームズ(2回)と並び、2018年(メイフィールドのNFLデビュー年)以降、レギュラーシーズンで複数回オフェンシブラインマンにタッチダウンパスを通した選手となった。

ワーフスは冗談めかして「クレイジーだった。彼は週を通してふわっとしたパスを投げていたのに、急に鋭いパスを投げてきたもんだから、緊張したよ。落としちゃだめだって感じだった」とコメント。

「でも、ワクワクしていた。(カーディナルスのセーフティ/S)ブッダ・ベイカーが右に走っていくのを見て、“やばい、俺に投げてくるかも”って思った。ブッダがこっちに来るんじゃないかと思って少し緊張した。飛び出してくるかもしれないってね。でも違った。NFLでタッチダウンキャッチを決めるのは最高だった。本当に良い気分だ」

この得点は大差での勝利を決定づけるようなものではなく、両チームが不安定な立ち上がりを見せた試合で最初に決まった重要なタッチダウンだった。また、今回の試合はNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区でカロライナ・パンサーズが0.5ゲーム差に迫る中、バッカニアーズがどうしても勝ちたいと望んでいた試合だった。

7勝5敗のバッカニアーズは次の2週間でニューオーリンズ・セインツ(2勝10敗)やアトランタ・ファルコンズ(4勝8敗)との対決を控えている。その後、最終3週間のうち2週間でカロライナ・パンサーズ(7勝6敗)と戦い、両試合の間にマイアミ・ドルフィンズと対決する予定だ。

【RA】