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ビルズ戦は「ブーイングされて当然のパフォーマンス」とスティーラーズQBロジャース

2025年12月02日(火) 11:19

ピッツバーグ・スティーラーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Durisko】

ピッツバーグ・スティーラーズのオフェンスは現地11月30日(日)、悲惨なパフォーマンスでわずか7得点しか挙げられず、バッファロー・ビルズに大敗を喫した。地元ファンはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースと彼が率いるオフェンスに対する不満を繰り返し爆発させ、ブーイングを浴びせていた。

『ESPN』によると、ロジャースは26対7で敗れた後に「その苛立ちは完全に理解できる。オフェンスでブーイングを受けたことはある。グリーンベイ(パッカーズ)でも何年も受けていた。今回はブーイングされて当然のパフォーマンスだった」と語ったという。

まさにその通りだ。

前半終了間際以外の8回の攻撃で、スティーラーズが第1ダウンを2回以上獲得できたのはたった2度だけだった。タッチダウンを奪えたのは、ビルズのランニングバック(RB)ジェームス・クックが自陣エンドゾーン付近でファンブルしたおかげだ。試合の後半は、サックからのファンブルでリターンタッチダウンを許して1プレーで終了、インターセプトにより4プレーで終了、スリーアンドアウト、第1ダウン獲得に失敗して攻守交代、試合終了という内容だった。

スティーラーズは前半3クオーターで90ヤードしか稼げず、第1ダウン獲得も7回にとどまった。最終的にはトータル166ヤード、第1ダウン獲得10回という成績で試合を終えている。

なお、この悲惨な結果は、過去3試合で相手に平均28.3点を許していたビルズとの試合で生まれた。伝説的な強さを誇った1985年のシカゴ・ベアーズのようなディフェンスが相手ではない。

41歳のロジャースは第3クオーターの最初のプレーで、サックされてボールを失った際に鼻に裂傷を負った。負傷時には流血が見られ、ロジャースは試合後に骨折していないことを願うとコメントしている。

ロジャースはビルズ戦でパス21回中10回成功、117ヤード、パサーレーティング65.0を記録。第3クオーターの1ドライブと最後のポゼッションではメイソン・ルドルフが代わりに出場した(パス3回中0回成功、インターセプト1回)。

MVPに4度輝いた経歴を持つロジャースだが、試合後半にはかつての面影が見られず、ロングパスで攻撃を展開することができなかった。ロジャースは全員の足並みをそろえて守備の問題を解決するための方法を示唆している。

ロジャースは「フィルムセッションのときはみんな出席するし、俺がルートを確認するときはみんな正しいルートを走っている。ミーティングは毎週やっている。施設外での機会もあるし、みんなに会えるのを楽しみにしている」と語った。

スティーラーズにとって7得点は、2023年シーズン第4週にケニー・ピケットが先発した試合でヒューストン・テキサンズに22対6で敗れて以来、最も低い得点となった。

スタジアムの雰囲気は非常に悪くなり、スティーラーズのファイトソングであるスティクスの『Renegade』が流れている間もブーイングが起こり、“トムリンをクビにしろ”というチャントがスタジアムに響き渡っていた。

ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは「今夜のファンの不満はよく分かる。私たちは十分にやれなかった。それが現実だ。自分自身がどれほど落ち着かず、フラストレーションを抱えていたかも分かっているから、ファンも私たちと同じ状態だったのだと思う」と述べている。

現在は長きにわたるトムリンHC体制の最も苦しい時期のように感じられるが、6勝6敗のスティーラーズは依然としてAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区で首位タイにつけており、シーズン第14週にはボルティモア・レイブンズとの地区首位をかけた戦いも控えている。オフェンスがもう少し得点を挙げられれば、まだ挽回は可能だ。

【RA】