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チーム低迷の責任はダボールと同様に「自分にもある」とジャイアンツGMシェーン

2025年12月03日(水) 11:10

ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーン【AP Photo/Chris Szagola】

現地1日(月)にニューイングランド・ペイトリオッツに大敗して2勝11敗となったニューヨーク・ジャイアンツは、3年連続でプレーオフ争いから脱落し、現在は暫定ヘッドコーチ(HC)が指揮を執っている。

火曜日、地元記者から厳しく追求されたジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンは今シーズンに編成したロースターについて、そして自身が来季も指揮を執るべき理由について質問に答えた。

シェーンGMはバイウイーク前に臨んだ記者会見で「ファンやオーナー、チーム内部の人々のフラストレーションは理解している。そして、誰よりも私自身がフラストレーションを抱えている」とコメント。

「すべては自分から始まる。自分の役目は、この組織を正しい方向に戻すことだ。その基準は毎年チャンピオンシップを争うこと。それが今後の目標だ。だから、あらゆることを検討する。フリーエージェンシーやドラフト、コーチング、試合の締め方、フィールドでの実行力――何であろうと、このフランチャイズを本来あるべき状態に戻すためにあらゆる手段を検討するつもりだ」

シェーンGMは2022年のオフシーズンにジャイアンツに加入。ジャイアンツはシェーンGMと前HCブライアン・ダボールの就任初年度に成功を収め、プレーオフゲームでも勝利を挙げた。しかし、その後は不振に陥り、3シーズン連続で少なくとも11敗を喫している。

そうした状況を踏まえ、ダボールは11月11日に解雇された。ダボールとの決別を発表する際、チームはシェーンGMが引き続き職務に就き、新ヘッドコーチの選考を主導すると発表。ダボール解任後はアシスタントのマイク・カフカが暫定HCを務めている。シェーンGMは火曜日に報道陣に対し、現時点ではカフカがフルタイムのヘッドコーチ候補として“真剣に検討されている”と明かした。

シェーンGMは「私が今集中しているのは、カフカを引き続き支えていくことだ。そして、フットボール運営のあらゆる側面を評価していくことになる」と話し、こう続けている。

「完璧だったかと聞かれればそうではない。だが、私はスタッフや自分自身、そしてこのフランチャイズを本来あるべき状態に戻す能力に強い自信を持っている」

火曜日、ダボールが責任を問われたのに対し、自身が同じ扱いを受けていないのはなぜかと質問されたシェーンGMは、次のように回答した。

「私にもブライアンと同じように責任がある。オーナー陣が前に進む決断を下した。繰り返しになるが、私は自分でコントロールできる部分をコントロールし、それはカフカを今後も支えていくことだ。ダブスの成功を心から願っている。そして、私たちはこのフランチャイズを本来あるべき状態に戻すために全力を尽くすつもりだ」

ジャイアンツが2024年シーズンを3勝14敗で終えた後、シェーンGMは正念場とも言えるオフシーズンを迎えたように見えた。現在の状況が昨季と同様であることを指摘されると、シェーンGMは才能豊かな若手選手がそろっていることに希望を見出すべきだと強調している。

ジャイアンツはトレードで手に入れたドラフト1巡目指名権でジャクソン・ダートを獲得したことで、将来のフランチャイズクオーターバック(QB)候補を確保した可能性がある。新人ランニングバック(RB)キャム・スカッテブーはシーズン終了となるケガに見舞われるまで、短期間ながら注目を集めていた。また、ワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースは今年9月に膝を負傷して2年目のシーズンを棒に振ることになったが、新人だった2024年には素晴らしい活躍を見せていた。

「私たちには今後4年間、新人契約でプレーする有望な若手クオーターバックがいる」とシェーンGMは述べている。

「面白くなるのはここからだ。若手クオーターバックを中心にチームを構築するのに際し、核となる優秀な選手がそろっている。優秀なレフトタックル(LT)、ルーキーシーズンに歴史的な活躍を見せたワイドレシーバー、充実したランニングバック陣、優れたパスラッシャーがいるのだ。つまり、ピースはそろっている。そして質問の意図も理解している。自分たちの組織を率いるコーチを見つける能力とプロセスには自信がある」

チームの中核を担うことを期待されていた1人――ドラフト全体3位指名を受けたラインバッカー(LB)アブドゥル・カーター――は規律上の問題を繰り返すなどし、期待外れのルーキーシーズンを送っている。

カーターはペイトリオッツ戦の第1クオーターをベンチで過ごした。カーターが試合序盤でベンチに下げられたのは直近の3週間で2度目のことだった。

火曜日、カーターを擁護した一方で、選手への指導方法に関してはカフカを支持したシェーンGMは、次のように話している。

「(カーターは)賢く、自分の行動の重大さや、プロであることの意味を理解している。彼らは21歳の若者で、ニューヨークという街で突然脚光を浴びる。常に完璧な状態とは限らない」

ダートは脳しんとうで2試合を欠場した後、月曜日の復帰戦で何度も強烈なヒットを受けたことで、自身のプレースタイルについて疑問を呈されている。

シェーンGMは「あの選手たちが素晴らしいのは、タフさと闘争心、そして勝ちたいという強い意志を持っているからだ」と語り、こう続けた。

「ジャクソンについてもそのように評価できるが、出場可能な状態を保ち、不必要なヒットを受けないように努める必要もある。昨夜のヒットは不要だったと言える。サイドラインに出られたはずで、しかも第3ダウン残り1ヤードの状況だった。それなのにペナルティを取られ、彼はヒットを受け、第3ダウン残り16ヤードになってしまった。微妙な差なんだ。ジャクソンを素晴らしい存在にしているのは、その競争心や勝ちたいという思いであり、それが彼の本質だ。つまり、そうした部分を損なわないようにしつつ、賢くプレーするための絶妙なバランスを見出さなければならない」

【RA】