ブラウンズHCステファンスキーがQBサンダースを今季残りの先発に指名
2025年12月09日(火) 12:36
クリーブランド・ブラウンズは2025年シーズンの残りをクオーターバック(QB)シェドゥーア・サンダースで戦う方針だ。
現地8日(月)、ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは、ドラフト5巡目指名の新人であるサンダースが今季の残り試合で先発を務めると発表した。
ステファンスキーHCは「彼はこれまでのすべての試合、そして準備の過程でも、常に着実に成長し続けている」と語った。
「全力で取り組んでおり、成長の方向性については手応えを感じている。もちろん、もっと良くできるプレーが常にあることは本人も理解している。フィールドに立つたびに成長しようと意図的に取り組んでいることは間違いない」
サンダースがシーズン最初の3試合で好パフォーマンスを見せていたため、この決定は既定路線のようにも映っていたが、ステファンスキーHCが正式に発表したことで、これまで繰り返し浮上していた先発に関する疑問も収まるはずだ。
日曜日にブラウンズは本拠地でテネシー・タイタンズに31対29で敗れたものの、サンダースはビッグプレーを次々と決め、点の取り合いとなった展開でチームに最後まで勝利の可能性を残した。サンダースはパス42回中23回成功、364ヤード、タッチダウンパス3回、インターセプト1回を記録し、さらにチーム最多となる29ランヤードとラッシングタッチダウン1回も加えた。パス成功率、パスヤード、タッチダウンパス数はいずれも自己最高をマーク。1試合でパス350ヤード以上、タッチダウンパス3回以上、ラッシングタッチダウン1回以上を記録したのは、1970年以降で2人目のルーキーとなる。シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウが1人目として、2020年シーズン第7週のブラウンズ戦で達成している。
長距離パスを投げ込めるサンダースの能力は、制限されがちだったオフェンスを活性化させている。ロングパスのボールコントロールに優れ、必要な場面では狭いスペースを通す正確なパスも投じている。キャリア最初の3回の先発で50ヤード以上のパスを4回以上成功させたのは、2000年以降ではアーロン・ロジャースに続きサンダースが2人目となる。
日曜日に喫したインターセプトは、サンダースが改善できるポイントの1つだ。第3クオーターにプレッシャーを感じた場面で大きく後方へと下がり、遅れて中央へ投げ込んだパスが奪われている。また、ボールを素早く放す点でも向上の余地がある。今季100回以上のパスアテンプトを記録しているQBの中で、サンダースはスローまでの平均時間が3.39秒とリーグ最長となっている。
これらの課題はいずれも、シーズン終盤の出場機会の中で改善が見込める部分だろう。ステファンスキーHCの発表により、サンダースは2026年シーズンの先発をつかむためのオーディションとして、残り4週間に臨むことになる。
【R】



































