現地10日（水）、ナショナル・フットボール・リーグ（NFL）がミュンヘン市およびFCバイエルン・ミュンヘンとの複数年にわたるパートナーシップの一環として、2026年と2028年にドイツ・ミュンヘンでレギュラーシーズンゲームを実施すると発表した。

試合会場は、2022年と2024年にもNFLレギュラーシーズンゲームの開催地となったFCバイエルン・ミュンヘン・スタジアムだ。

ドイツはNFLにとって重要な市場であり、ヨーロッパ最大となる2,000万人以上のファンを抱えている。NFLはレギュラーシーズンゲームの実施に加え、ミュンヘン市と協力し、同市の主要スポーツ振興プログラムを通じてフラッグフットボールの普及・発展に取り組みつつ、特にNFLフラッグへの参加拡大に重点を置いている。フラッグフットボールは接触のない形式のフットボールであり、2028年ロサンゼルス五輪で採用される予定だ。

NFLの公式ユースフラッグフットボールプログラムであるNFLフラッグは、2020年にドイツで開始された。プログラムの開始以来、学校プログラムや地域のユースリーグを通じて4万人以上の若年選手に参加機会が提供されている。これは、あらゆるレベルでフットボールを発展させるNFLの取り組みを示すとともに、参加者の増加や試合日を超えて残る社会的なレガシーの創出につながっている。

ミュンヘン市長のヴェレナ・ディートルは「NFLとの契約延長を非常にうれしく思います。これにより、ミュンヘンがスポーツ都市としていかに重要で力強い存在であるかが改めて示されました」と述べ、こう続けた。

「これまでの試合はファンの心をつかんだだけでなく、私たちとNFLの良好な協力関係をさらに強化するものとなりました。私たちは共に、ドイツでのフットボールの普及に努め、スタジアムを超えてスポーツへの熱意を広めていくことに尽力しています。2026年と2028年に実施される試合が、世界最高峰の熱戦と忘れられない興奮を街とファンにもたらしてくれることを心待ちにしています」

アリアンツ・アレーナ有限責任会社の常務取締役であるユルゲン・ムートは「ドイツでのNFLゲームをFCバイエルン・ミュンヘン・スタジアムで実施するのは今度で3回目となる――これは、私たちがアメリカンフットボールにも開催地を提供できることを示している」とコメント。

「当スタジアムは近代的な設備、独自の雰囲気、そしてミュンヘンのファンの熱意により、世界のスポーツ地図に確固たる地位を築いてきた。年月を重ねる中で、FCバイエルン・ミュンヘン・スタジアムでのNFLゲームは、ドイツ国内外から観客をひきつける重要なイベントへと発展してきた。これらの試合は、このスポーツに対する世界的な熱意と、ミュンヘンとNFLの協力関係を示すものとなる」

NFLドイツのジェネラルマネジャー（GM）を務めるアレキサンダー・シュタインフォルトは「ドイツはNFLにとってヨーロッパにおける戦略的に非常に重要な市場であり、ミュンヘンへの復帰は、この市場で試合を行うというリーグの長期的な取り組みを示すものだ」と語った。

「ドイツで最初にレギュラーシーズンゲームを開催した都市として、ミュンヘンはファンの心の中で特別な場所となっている。私たちは今後もこの都市と国全体で年間を通じてNFLの存在感を高めつつ、ファンにとって忘れられない体験を提供していくことを楽しみにしている」

NFLが2027年と2029年にベルリンでレギュラーシーズンゲームを実施することはすでに確定している。

また、NFLが2026年シーズンに海外で行うレギュラーシーズンゲームは以下の通りであり、追加の試合については後日発表される予定だ。

◆オーストラリア・メルボルンのメルボルン・クリケット・グラウンドで1試合、ロサンゼルス・ラムズがホームチームに指定
◆ブラジル・リオデジャネイロのマラカナン・スタジアムで1試合
◆イギリス・ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで2試合

http://nfl.com/Munich2026（リンク先はドイツ語あるいは英語）に登録すると、2026年NFLミュンヘンゲームに関する情報を得ることができる。

【RA】